除菌スプレーが切れていた。
テーブルやドアノブを拭きたいのに、ストックがない。
アルコールスプレーの代わりに何か使えないか知りたい。
そんなとき、家にあるもので代用できないか気になりますよね。
結論から言うと、除菌スプレーの代用品はあります。
ただし、何を除菌したいのか、どこに使うのか、どんな汚れがあるのかによって、選ぶものは変わります。
アルコール、中性洗剤、熱湯、薄めた塩素系漂白剤などは代替方法として使える場合がありますが、どれも万能ではありません。
特に、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤は、厚生労働省でもテーブルやドアノブなどの物の表面に有効な消毒方法として案内されていますが、以下のような注意があります。
- 0.05%になるよう薄めて拭いた後に水拭きすること
- 目や皮膚につけないこと
- 飲み込んだり吸い込んだりしないこと
- 酸性のものと混ぜないことなど
この記事では、除菌スプレーがないときに代わりになるもの、用途別の使い方、やってはいけないNG例をわかりやすくまとめます。
結論|代用品はあるが、まず汚れを落とす
除菌スプレーの代用品を使う前に、まず汚れを落とすことが大切です。
汚れが残っていると、除菌剤が十分に働きにくいことがあります。
汚れを拭き取ってから使う
テーブル、キッチン、ドアノブ、スイッチ、手すりなどに汚れがある場合は、先に水拭きや中性洗剤で汚れを落とします。
そのあと、必要に応じてアルコールや薄めた塩素系漂白剤などを使います。
「除菌スプレーをかければ全部きれいになる」と考えるより、汚れを落としてから除菌する方が安心です。
使う場所に合わせて選ぶ
手指に使いたいのか、物の表面に使いたいのか、布製品に使いたいのかで選ぶものは変わります。
塩素系漂白剤を薄めた液は、物の表面には使える場合がありますが、手指や皮膚には使えません。
アルコールは使いやすい一方で、火気や素材への注意が必要です。
代用品を混ぜない
除菌効果を高めようとして、アルコール、漂白剤、クエン酸、洗剤などを自己判断で混ぜるのは避けてください。
特に塩素系漂白剤と酸性のものを混ぜると、塩素ガスが発生するおそれがあります。
厚生労働省も、次亜塩素酸ナトリウムは酸性のものと混ぜると塩素ガスが発生して危険だと注意しています。
除菌スプレーの代わりになるもの
除菌スプレーの代用品として使いやすいものには、アルコール、中性洗剤、熱湯、薄めた塩素系漂白剤があります。
それぞれ向いている場所と注意点が違います。
アルコール
アルコールは、除菌スプレーの代用品として使いやすいもののひとつです。
ドアノブ、テーブル、スマホケース、スイッチまわりなど、乾きやすい場所に使いやすいです。
ただし、アルコールは素材を傷めることがあります。
革、ニス塗装、ワックス面、アクリル、樹脂、ゴム、画面のコーティングなどは、変色や劣化の原因になることがあります。
また、消毒用アルコールは可燃性です。
東京消防庁は、消毒用アルコールは蒸発しやすく、可燃性蒸気が発生するため、火気の近くで使わないこと、詰め替え時は換気すること、高温になる場所に保管しないことを呼びかけています。
薄めた中性洗剤
中性洗剤は、汚れ落としを兼ねた拭き掃除に使いやすいです。
テーブル、キッチンまわり、ドアノブ、床の一部など、汚れが気になる場所に向いています。
薄めた中性洗剤で拭いたあとは、洗剤成分が残らないように水拭きし、必要に応じて乾拭きします。
強い除菌スプレーの完全な代わりというより、汚れを減らして清潔に保つ方法として考えるとよいです。
熱湯
熱湯は、食器、ふきん、耐熱性のあるものに使える場合があります。
ただし、すべての素材に使えるわけではありません。
プラスチック、ゴム、木製品、塗装面、熱に弱い布などは、変形、縮み、劣化の原因になることがあります。
やけどにも注意してください。
薄めた塩素系漂白剤
塩素系漂白剤を薄めた次亜塩素酸ナトリウム液は、物の表面の消毒に使える場合があります。
厚生労働省は、テーブルやドアノブなどには、市販の家庭用漂白剤を次亜塩素酸ナトリウム濃度0.05%になるよう薄めて拭き、その後水拭きする方法を案内しています。
ただし、取り扱いには注意が必要です。
皮膚や目につけない。
吸い込まない。
酸性のものと混ぜない。
金属は腐食する可能性がある。
使用後は水拭きする。
こうした点を必ず守ってください。
また、「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」は別のものです。厚生労働省も、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めただけでは次亜塩素酸水にはならないと説明しています。
こまめな拭き掃除
除菌スプレーがないときは、こまめな拭き掃除も大切です。
目に見える汚れ、皮脂、ホコリ、食べこぼしを減らすだけでも、清潔に保ちやすくなります。
スプレーだけに頼らず、拭く、洗う、乾かす、換気するという基本を組み合わせましょう。
用途別の代替方法
除菌スプレーの代用品は、場所によって向き不向きがあります。
手指、テーブル、キッチン、トイレ、布製品では使い分けが必要です。
手指
手指には、手指用として表示された消毒用アルコールを使うのが基本です。
塩素系漂白剤を薄めた液は、手指には使わないでください。
手指用の除菌スプレーがない場合は、まず石けんと流水で手を洗う方法があります。
手洗いできる環境なら、無理に代用品を探すより、丁寧な手洗いを優先しましょう。
テーブルやドアノブ
テーブルやドアノブには、アルコールまたは薄めた塩素系漂白剤を使える場合があります。
アルコールを使う場合は、素材に注意してください。
薄めた塩素系漂白剤を使う場合は、0.05%を目安に薄めて拭き、その後水拭きします。
金属部分は腐食する可能性があるため、使用後の水拭きと乾拭きを意識してください。
キッチンまわり
キッチンまわりは、まず汚れを落とすことが大切です。
油汚れや食べこぼしがある場合は、中性洗剤で拭き取り、その後水拭きします。
食品が触れる場所では、薬剤が残らないように注意してください。
アルコールを使う場合は、火気の近くで使わないでください。
コンロ周辺で使う場合は、火を消し、十分に換気してから使いましょう。
トイレまわり
トイレまわりは、汚れの種類に応じて中性洗剤やトイレ用洗剤を使います。
除菌目的で薄めた塩素系漂白剤を使う場合は、酸性洗剤と絶対に混ぜないでください。
トイレ用洗剤には酸性タイプもあります。
塩素系と酸性タイプが混ざると危険です。
同じ場所で続けて使わないようにし、使う場合は必ず表示を確認してください。
布製品
布製品にアルコールや塩素系漂白剤を使うと、色落ち、変色、傷みの原因になることがあります。
衣類や布製品は、洗えるものなら洗濯する方が安心です。
熱湯や漂白剤を使う場合も、洗濯表示と素材を確認してください。
大切な衣類や色柄物には、いきなり使わない方が安全です。
やってはいけないNG例
除菌スプレーの代用では、「混ぜる」「大量に使う」「素材を確認しない」ことでトラブルが起きやすくなります。
塩素系漂白剤と酸性のものを混ぜる
塩素系漂白剤と、酸性洗剤、クエン酸、お酢などを混ぜるのは危険です。
有害な塩素ガスが発生するおそれがあります。
除菌効果を高めようとして混ぜるのではなく、必ず単独で使ってください。
アルコールを火気の近くで使う
アルコールは燃えやすい性質があります。
コンロ、ストーブ、たばこ、ろうそく、火花の出る機器の近くでは使わないでください。
東京消防庁も、消毒用アルコールを火気の近くで使用しないよう注意しています。
次亜塩素酸ナトリウムを手指に使う
塩素系漂白剤を薄めた液は、物の表面に使うものです。
手指や皮膚には使わないでください。
目や皮膚に触れると刺激になる可能性があります。
空間にスプレーする
除菌したいからといって、部屋の空間に薬剤をスプレーするのは避けた方がよいです。
吸い込んだり、家具や家電に付着したりする可能性があります。
物の表面に使う場合は、スプレーでまき散らすより、布やペーパーに含ませて拭く方法の方が扱いやすいことがあります。
スマホや家電に直接スプレーする
スマホ、リモコン、パソコン、家電などに直接スプレーすると、内部に液体が入り故障の原因になることがあります。
使う場合は、メーカーの案内を確認し、直接吹きかけず、クロスに少量つけて拭くなど慎重に行ってください。
食品に使う
除菌スプレーの代用品を食品に直接かけないでください。
食品には食品用として認められた方法を使う必要があります。
テーブルや調理器具に使った場合も、薬剤が残らないように水拭きやすすぎを行いましょう。
薄めた塩素系漂白剤を使うときの注意
塩素系漂白剤を薄めた液は、使い方を間違えると危険です。
作る前に、製品表示を必ず確認してください。
濃度を守る
厚生労働省は、家庭用漂白剤を次亜塩素酸ナトリウム濃度0.05%になるよう薄めて拭く方法を案内しています。
原液の濃度は製品によって違うため、製品表示やメーカー案内に従って薄めてください。
濃ければよいわけではありません。
使用後は水拭きする
次亜塩素酸ナトリウム液で拭いた後は、水拭きします。
成分が残ると、手に触れたり、素材を傷めたりすることがあります。
特にテーブル、椅子、ドアノブ、子どもが触る場所では、水拭きと乾拭きを意識してください。
金属に注意する
金属に次亜塩素酸ナトリウムを使うと、腐食する可能性があります。
厚生労働省も、金属製のものに使う場合は腐食の可能性に注意するよう案内しています。
金属部分に使った場合は、必ず水拭きし、乾拭きしてください。
作り置きしすぎない
薄めた液は、時間がたつと効果が弱くなることがあります。
必要な分だけ作り、長期間保存しない方が安心です。
保管する場合も、誤飲防止のために飲料容器には入れないでください。
アルコールを使うときの注意
アルコールは使いやすいですが、火気と素材への注意が必要です。
火の近くで使わない
アルコールは可燃性です。
コンロの近く、ストーブの近く、たばこを吸う場所では使わないでください。
詰め替えをする場合も、換気し、火気のない場所で行いましょう。
高温になる場所に置かない
直射日光が当たる場所、車内、ストーブの近くなど、高温になる場所に置かないでください。
東京消防庁も、消毒用アルコールは直射日光の当たる場所など高温になる場所に保管しないよう注意しています。
素材を確認する
アルコールは、素材によって変色や劣化の原因になります。
革製品、塗装面、ワックス面、アクリル、ゴム、液晶画面などは注意してください。
初めて使う場所では、目立たない場所で確認しましょう。
よくある疑問
除菌スプレーの代用品について、よくある疑問をまとめます。
Q1.除菌スプレーの代わりにアルコールは使える?
使える場合があります。
ただし、火気の近くでは使わず、素材に合うか確認してください。
また、手指に使う場合は、手指用として表示されたものを使うのが基本です。
Q2.中性洗剤で除菌できる?
中性洗剤は、汚れを落として清潔に保つ目的で使いやすいです。
強い除菌スプレーの完全な代わりとは考えず、汚れを落として水拭きする方法として使うとよいです。
Q3.ハイターを薄めれば除菌スプレーの代わりになる?
物の表面には使える場合があります。
厚生労働省は、テーブルやドアノブなどに0.05%に薄めた次亜塩素酸ナトリウム液で拭き、その後水拭きする方法を案内しています。
ただし、手指には使えません。
酸性のものと混ぜないこと、金属の腐食、皮膚や目への刺激にも注意してください。
Q4.クエン酸やお酢で除菌できる?
クエン酸やお酢は酸性なので、一部の掃除や臭い対策に使われることはあります。
ただし、除菌スプレーの代わりとして過信しない方がよいです。
また、塩素系漂白剤やカビ取り剤と混ぜると危険です。
Q5.熱湯は除菌スプレーの代わりになる?
耐熱性のある食器、ふきん、一部の調理器具などには使える場合があります。
ただし、やけどや素材の変形に注意してください。
プラスチックやゴム、木製品などには向かないことがあります。
Q6.部屋全体にスプレーすれば除菌できる?
空間に薬剤をまくのはおすすめしません。
吸い込みや素材への付着、家電の故障につながることがあります。
除菌したい場合は、対象の表面を拭く方法を選びましょう。
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まとめ
除菌スプレーがないときでも、代わりに使える方法はあります。
代表的な代用品は、次のようなものです。
- アルコール
- 薄めた中性洗剤
- 熱湯
- 薄めた塩素系漂白剤
- こまめな拭き掃除
ただし、どれも万能ではありません。
まず汚れを落とし、使う場所や素材に合った方法を選ぶことが大切です。
アルコールは火気に注意し、塩素系漂白剤は酸性のものと混ぜず、使用後は水拭きしてください。
また、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤は、物の表面には使える場合がありますが、手指には使えません。
除菌スプレーの代用品は、正しく使えば応急的に役立ちます。
一方で、自己判断で混ぜたり、大量に使ったり、素材を確認せずに使ったりするのは避けましょう。
