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エルニーニョは農業・漁業にどう影響する?作物・ペルー沖の漁業との関係を解説

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🌦️ 異常気象・気候のしくみ

エルニーニョ現象というと、日本では「暖冬」「冷夏」「大雨」など天気への影響が注目されます。

しかし、実際にはその先にある

  • 農作物の収穫量
  • コメやトウモロコシの生育
  • 干ばつや洪水
  • 家畜の飼料
  • ペルー沖の漁業
  • 世界の食料価格

にも影響が広がることがあります。

結論からいうと、エルニーニョが直接作物を枯らしたり魚を減らしたりするのではなく、気温・降水量・海面水温・海の栄養状態を変化させることで農業や漁業へ影響します。

さらに影響の方向は地域によって違います。

ある地域では干ばつによって農作物が減る一方、別の地域では降水量が増えて生産に有利になることもあります。

漁業では特にペルー沖が代表例で、エルニーニョによって冷たく栄養豊富な海水の湧昇が弱まると、プランクトンが減り、アンチョビなどの魚の分布や漁獲に大きな変化が起こることがあります。

この記事では、エルニーニョと農業・漁業の関係を仕組みから解説します。

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  1. エルニーニョはなぜ農業に影響する?
    1. 作物は天候に強く左右される
    2. 影響は世界各地で違う
  2. 干ばつになると農作物はどうなる?
    1. 土壌の水分が減る
    2. 高温が重なるとさらに厳しい
  3. 雨が多すぎても農業には被害が出る?
    1. 農地が冠水する
    2. 土壌や種が流される
  4. エルニーニョでアジアの農業はどうなる?
    1. 南・東南アジアで少雨になることがある
    2. モンスーン農業への影響が大きい
  5. コメはエルニーニョの影響を受ける?
    1. 水不足が大きな問題になる
    2. 高温・低温も品質へ影響
  6. 日本のコメにも影響する?
    1. 日本では低温・日照不足になる場合がある
    2. 水稲は生育時期によって影響が違う
  7. 冷夏になるとコメはどうなる?
    1. 穂の形成時期の低温が問題になる
    2. 日照不足も生育へ影響
  8. 逆に猛暑も農作物に影響する?
    1. 高温で品質が低下することがある
    2. 少雨と重なると水不足になる
  9. エルニーニョなら日本は必ず冷夏だから農業に悪い?
    1. 冷夏傾向は統計的傾向
    2. 猛暑になった年もある
  10. トウモロコシも影響を受ける?
    1. 雨に頼る地域では干ばつが大きい
    2. インドなどではモンスーン弱化が問題になる
  11. 過去にはコメやトウモロコシが減ったこともある?
    1. 2015年のアジアで影響
    2. 東南アジアでも大きな損失
  12. 世界全体では必ず穀物が減る?
    1. ある国が減って別の国が増える場合がある
    2. 影響が相互に打ち消されることもある
  13. アルゼンチンやブラジルでも影響が違う?
    1. 隣接地域でも逆方向になることがある
    2. 「エルニーニョ=世界的な不作」とは言えない
  14. エルニーニョは家畜にも影響する?
    1. 牧草が不足することがある
    2. 水の確保も問題になる
  15. エルニーニョは食料価格にも影響する?
    1. 主要産地で減産すると供給が減る
    2. 価格は天候以外にも左右される
  16. 2026年のエルニーニョでも農業への警戒が出ている?
    1. FAOが農業干ばつリスクを分析
    2. 南・東南アジアなどが警戒地域
  17. では漁業にはどんな影響がある?
    1. ペルー沖では普段、冷たい水が湧き上がる
    2. その栄養が豊かな漁場を作る
  18. エルニーニョになるとペルー沖で何が変わる?
    1. 暖かい海水が東へ広がる
    2. 冷たい水の湧昇が弱まる
  19. 湧昇が弱まるとなぜ魚が減る?
    1. 海面付近の栄養が減る
    2. 植物プランクトンが減る
    3. 魚まで影響する
  20. アンチョビはなぜエルニーニョに弱い?
    1. 冷たく栄養豊富な海を好む
    2. 暖水化すると分布が変わる
  21. アンチョビそのものが全部死ぬ?
    1. 移動する魚も多い
    2. 漁獲量と資源量は同じではない
  22. 過去のエルニーニョでペルー漁業は大きな影響を受けた?
    1. 1972~1973年は代表例
    2. ただし乱獲なども関係していた
  23. 1982~1983年にも漁業へ影響
    1. アンチョビが従来の漁場から減少
    2. 魚種によって影響が違う
  24. 暖かい海が好きな魚には有利?
    1. 魚種構成が変化する
    2. 漁業にとっては単純なプラスではない
  25. 日本の漁業にもエルニーニョは影響する?
    1. 海水温や海流が魚の分布へ影響する
    2. 日本近海は黒潮など別の要因も大きい
  26. エルニーニョと漁業の関係を簡単に整理
  27. 農業と漁業に共通するポイントは?
    1. 環境が変わると生産場所が変わる
    2. 人間の産業は気候に依存している
  28. エルニーニョで世界的な食料不足になる?
    1. 地域ごとの増減がある
    2. 備蓄や貿易もある
  29. 強いエルニーニョほど農業被害も大きい?
    1. 強さ以外に季節が重要
    2. 農業インフラでも差が出る
  30. 農業ではエルニーニョを事前に利用できる?
    1. 数か月前から予測できる場合がある
    2. 種まき時期や品種の変更も選択肢
  31. 「エルニーニョだから不作」と決めつけない
    1. ENSOは気候背景
    2. 実際の収量は個別条件で決まる
  32. 農業・漁業と気候の関係を詳しく知る
  33. エルニーニョと農業・漁業についてよくある質問
    1. エルニーニョになると農作物は不作になりますか?
    2. エルニーニョはコメに影響しますか?
    3. 日本のコメはエルニーニョで不作になりますか?
    4. トウモロコシにも影響しますか?
    5. エルニーニョになると食料価格は上がりますか?
    6. エルニーニョで魚が減るのはなぜですか?
    7. ペルーのアンチョビはなぜ影響を受けますか?
    8. 魚は全部死んでしまうのですか?
    9. 日本の漁業にも影響しますか?
    10. 2026年のエルニーニョも農業へ影響しますか?
  34. まとめ|エルニーニョは天候と海洋環境を変えることで農業・漁業へ影響する
  35. 関連記事

エルニーニョはなぜ農業に影響する?

作物は天候に強く左右される

農作物の生育には、気温、日照、降水量、土壌水分などが重要です。

エルニーニョによってこれらの条件が平年と変わると、生育や収穫量にも影響が出る場合があります。

影響は世界各地で違う

エルニーニョでは世界中が同じように乾燥したり、同じように雨が増えたりするわけではありません。

地域ごとに気温や降水量の変化が異なるため、農業への影響もプラス・マイナスの両方があります。

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干ばつになると農作物はどうなる?

土壌の水分が減る

雨が少ない状態が長期間続くと、土の中の水分が減っていきます。

植物は根から十分な水を吸収できなくなり、生育が遅れたり、収量が低下したりします。

高温が重なるとさらに厳しい

気温が高いと植物や土壌から失われる水分も増えます。

そのため「高温+少雨」が重なると農業干ばつが深刻化しやすくなります。

雨が多すぎても農業には被害が出る?

出ます。

農地が冠水する

大雨や洪水によって畑や水田が水につかると、作物の根が酸素不足になったり、倒れたりすることがあります。

土壌や種が流される

強い雨では表土が流失したり、種や苗が流されたりすることもあります。

つまり農業にとっては、雨が少なすぎても多すぎても問題になります。

エルニーニョでアジアの農業はどうなる?

南・東南アジアで少雨になることがある

FAOによると、エルニーニョ時には南アジアや東南アジアの一部で平年より降水量が少なくなる傾向があります。

モンスーン農業への影響が大きい

モンスーンの雨に依存している地域では、雨季の降水量が減るとコメやトウモロコシなどの生育に影響することがあります。

コメはエルニーニョの影響を受ける?

地域によって受けることがあります。

水不足が大きな問題になる

稲作は大量の水を必要とするため、雨不足や貯水量の減少が起きると生産に影響します。

高温・低温も品質へ影響

水が確保できても、生育期間中の極端な高温や低温、日照不足などによって収量や品質が変わることがあります。

日本のコメにも影響する?

可能性はありますが、「エルニーニョだからコメが不作」と直接判断することはできません。

日本では低温・日照不足になる場合がある

エルニーニョ時の日本の夏は、地域によって低温や日照不足、多雨傾向が現れることがあります。

水稲は生育時期によって影響が違う

農林水産省では、水稲について低温・日照不足が続く場合、特に幼穂形成期から出穂期にかけて冷害リスクへ注意するよう対策を示しています。

ただし実際の作柄は地域・品種・生育時期、その年の具体的な天候によって変わります。

冷夏になるとコメはどうなる?

穂の形成時期の低温が問題になる

稲は生育段階によって低温への弱さが違います。

特に穂が作られる時期から出穂前後に低温となると、実が十分につかないなどの冷害につながることがあります。

日照不足も生育へ影響

曇りや雨が続いて日照時間が少なくなると、光合成量が減り、登熟や品質へ影響する場合があります。

逆に猛暑も農作物に影響する?

もちろんあります。

高温で品質が低下することがある

作物によっては、極端な高温が収量や品質の低下につながる場合があります。

少雨と重なると水不足になる

猛暑と少雨が同時に続けば、かんがい用水や土壌水分の不足も問題になります。

つまり農業は、冷夏だけではなく猛暑にも弱い面があります。

エルニーニョなら日本は必ず冷夏だから農業に悪い?

いいえ。

冷夏傾向は統計的傾向

エルニーニョ時には日本で夏の低温傾向が現れることがありますが、毎回ではありません。

猛暑になった年もある

偏西風や高気圧、他の海域の水温など別の要因が強く働けば、エルニーニョでも高温となる場合があります。

エルニーニョで冷夏になるのはなぜ?猛暑になる年もある理由をわかりやすく解説

トウモロコシも影響を受ける?

雨に頼る地域では干ばつが大きい

天水農業が多い地域では、雨季の降水量が少なくなるとトウモロコシの生育へ大きく影響します。

インドなどではモンスーン弱化が問題になる

FAOは、エルニーニョによってインドなどで夏のモンスーンが弱まると、雨水に依存するコメやトウモロコシへストレスがかかる可能性を指摘しています。

過去にはコメやトウモロコシが減ったこともある?

あります。

2015年のアジアで影響

FAOによると、2015年にはインドでトウモロコシ生産量が減少し、コメも減少しました。

東南アジアでも大きな損失

同時期のエルニーニョでは、東南アジア全体でもコメ生産に大きな損失が出たとされています。

ただし個々の減産については、ENSOだけでなく地域ごとの具体的な気象条件を見る必要があります。

世界全体では必ず穀物が減る?

そうとは限りません。

ある国が減って別の国が増える場合がある

エルニーニョによる雨の変化は地域ごとに反対方向になることがあります。

影響が相互に打ち消されることもある

農林水産省の資料でも、エルニーニョ時には主要穀物の収量へのプラスとマイナスの影響が世界の各地域で生じ、全体として一部が相殺されることが示されています。

アルゼンチンやブラジルでも影響が違う?

隣接地域でも逆方向になることがある

農林水産省の分析では、近年のENSOではアルゼンチンとブラジルで降水量や主要穀物の生産への影響が異なる例が確認されています。

「エルニーニョ=世界的な不作」とは言えない

同じエルニーニョでも、ある産地には恵みの雨、別の産地には干ばつとなることがあります。

エルニーニョは家畜にも影響する?

農業への影響は作物だけではありません。

牧草が不足することがある

干ばつが続けば牧草の生育が悪くなり、家畜用の飼料が不足する場合があります。

水の確保も問題になる

貯水池や井戸の水位が低下すれば、家畜用の飲み水を確保しにくくなることもあります。

エルニーニョは食料価格にも影響する?

影響する可能性があります。

主要産地で減産すると供給が減る

コメ、小麦、トウモロコシ、大豆などの主要生産国で収穫量が減れば、国際市場の供給量へ影響します。

価格は天候以外にも左右される

ただし食料価格には、在庫量、為替、輸送費、戦争、エネルギー価格、各国の輸出規制なども関係します。

エルニーニョだけで価格上昇を説明することはできません。

2026年のエルニーニョでも農業への警戒が出ている?

はい。

FAOが農業干ばつリスクを分析

2026年にはFAOが、強いエルニーニョによる農業干ばつリスクを世界各地で分析しています。

南・東南アジアなどが警戒地域

南アジアから東南アジアにかけて、コメやトウモロコシなどへの干ばつリスクが注目されています。

ただし実際の生産量は今後の降水量や作物の生育状況によって決まります。

では漁業にはどんな影響がある?

代表的なのが南米ペルー沖です。

ペルー沖では普段、冷たい水が湧き上がる

通常、南米西岸では海の深い場所から冷たく栄養豊富な水が海面へ上がります。

その栄養が豊かな漁場を作る

栄養塩によって植物プランクトンが増え、それを食べる魚が多く集まります。

そのためペルー沖は世界有数の漁業海域になっています。

エルニーニョになるとペルー沖で何が変わる?

暖かい海水が東へ広がる

エルニーニョでは、西太平洋に集まっていた暖水が中央・東太平洋へ広がります。

冷たい水の湧昇が弱まる

海面付近が暖水に覆われると、栄養豊富な冷たい深層水が海面近くへ届きにくくなります。

湧昇が弱まるとなぜ魚が減る?

海面付近の栄養が減る

深層から供給されていた窒素やリンなどの栄養塩が少なくなります。

植物プランクトンが減る

栄養が減れば、食物連鎖の土台になる植物プランクトンの生産量も低下します。

魚まで影響する

プランクトンを食べる小魚、その魚を食べる大型魚や海鳥などへ影響が連鎖します。

アンチョビはなぜエルニーニョに弱い?

冷たく栄養豊富な海を好む

ペルー沖のアンチョビ類は、通常の冷たい湧昇域に適応しています。

暖水化すると分布が変わる

エルニーニョによって海が暖まると、魚がより冷たい海域や深い場所へ移動することがあります。

その結果、従来の漁場で魚を捕りにくくなります。

アンチョビそのものが全部死ぬ?

そう単純ではありません。

移動する魚も多い

水温や餌の状態が変われば、より適した場所へ移動する魚もいます。

漁獲量と資源量は同じではない

魚が深い場所や遠い海域へ移動しただけでも、漁船から見ると「捕れない」状態になります。

そのため漁獲減少がすべて大量死を意味するわけではありません。

過去のエルニーニョでペルー漁業は大きな影響を受けた?

はい。

1972~1973年は代表例

強いエルニーニョによってペルー沖の海洋環境が大きく変化し、当時世界最大級だったアンチョビ漁業が深刻な打撃を受けました。

ただし乱獲なども関係していた

当時のアンチョビ資源減少はエルニーニョだけでなく、強い漁獲圧など複数要因が重なったと考える必要があります。

1982~1983年にも漁業へ影響

アンチョビが従来の漁場から減少

1982~1983年の非常に強いエルニーニョでも、ペルー沖のアンチョビ漁業は大きな影響を受けました。

魚種によって影響が違う

冷水を好む魚が減る一方、暖かい海を好む魚が増えることもあります。

つまりエルニーニョは「海から魚がいなくなる」というより、海洋生態系や魚種の分布を大きく変える現象です。

暖かい海が好きな魚には有利?

場合によっては有利になります。

魚種構成が変化する

NOAAの解説では、エルニーニョ時にペルー沖でアンチョビが減少する一方、より暖水を好むイワシ類などが増える事例もあります。

漁業にとっては単純なプラスではない

魚種が変われば漁具、加工設備、市場需要なども変わるため、別の魚が増えればすぐ補えるとは限りません。

日本の漁業にもエルニーニョは影響する?

影響する可能性はありますが、ペルー沖と同じ仕組みではありません。

海水温や海流が魚の分布へ影響する

魚は適した水温帯を求めて移動するため、海洋環境が変われば漁場も変化します。

日本近海は黒潮など別の要因も大きい

日本周辺の漁業では、黒潮、親潮、日本近海の海洋熱波など多くの条件が影響します。

「エルニーニョだから日本の魚が減る」と一律には言えません。

エルニーニョと漁業の関係を簡単に整理

変化起こり得る影響
東太平洋の海水温上昇冷水性の魚の分布変化
湧昇の弱化栄養塩の供給減少
植物プランクトン減少魚の餌が減少
魚群が移動従来の漁場で漁獲しにくくなる
魚種構成変化漁業・加工・市場にも影響

農業と漁業に共通するポイントは?

環境が変わると生産場所が変わる

農業では雨や気温が変わり、漁業では水温や栄養状態が変わります。

人間の産業は気候に依存している

農業も漁業も、自然環境のわずかな変化が生産量へ大きく響く場合があります。

エルニーニョはその環境条件を広い地域で変えるため、社会的・経済的な影響が大きくなります。

エルニーニョで世界的な食料不足になる?

必ずではありません。

地域ごとの増減がある

ある地域で減産しても、別の生産地域で豊作になることがあります。

備蓄や貿易もある

世界の食料供給は複数の国・地域に分散しており、在庫や国際貿易もあります。

ただし複数の主要産地で同時に不作が起これば、価格や供給へ大きな影響が出る可能性があります。

強いエルニーニョほど農業被害も大きい?

単純比例ではありません。

強さ以外に季節が重要

作物の植え付けや開花、収穫期と干ばつ・豪雨が重なるかどうかで被害は大きく変わります。

農業インフラでも差が出る

かんがい設備、貯水池、耐乾性品種などが整っている地域では、同じ気象変化でも被害を小さくできる場合があります。

農業ではエルニーニョを事前に利用できる?

ある程度できます。

数か月前から予測できる場合がある

ENSOは季節予報で数か月先まで予測されるため、農業分野では事前対策に活用できます。

種まき時期や品種の変更も選択肢

FAOはリスクが高い地域で、作付時期の変更、乾燥に強い品種、飼料や水の確保など、予測を利用した早期対応を重視しています。

「エルニーニョだから不作」と決めつけない

ENSOは気候背景

エルニーニョは地域ごとの天候を変える大きな背景です。

実際の収量は個別条件で決まる

作物の収量は日々の天気、農地条件、品種、農業技術、病害虫などによって決まります。

漁業も漁獲圧、資源管理、海流など複数要因があります。

したがって、個別の不作や不漁をすべてエルニーニョのせいにするのは適切ではありません。

農業・漁業と気候の関係を詳しく知る

エルニーニョを産業面から理解したい場合は、気象学だけでなく農業気象や海洋生態系について解説した書籍も役立ちます。

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エルニーニョと農業・漁業についてよくある質問

エルニーニョになると農作物は不作になりますか?

必ずではありません。地域によって干ばつになる場所もあれば、雨量が増えて生産に有利になる場所もあります。

エルニーニョはコメに影響しますか?

影響する場合があります。少雨、水不足、低温、日照不足、高温など、その地域で実際に現れる天候によって影響が変わります。

日本のコメはエルニーニョで不作になりますか?

エルニーニョだけでは判断できません。

日本では低温や日照不足が生育時期と重なると冷害リスクが高まりますが、実際の作柄は地域やその年の天候によって変わります。

トウモロコシにも影響しますか?

はい。雨水に依存した農業地域では、エルニーニョによる少雨や干ばつが生産へ影響することがあります。

エルニーニョになると食料価格は上がりますか?

主要生産地域で不作が起きれば価格上昇要因になりますが、価格には在庫、貿易、為替など多くの要素が関係します。

エルニーニョで魚が減るのはなぜですか?

特に東太平洋では、冷たく栄養豊富な水の湧昇が弱まり、植物プランクトンが減ることで魚の餌が少なくなるためです。

ペルーのアンチョビはなぜ影響を受けますか?

冷たく栄養豊富な海域を好むため、暖水化や餌の減少によって分布が変わり、従来の漁場で捕れにくくなることがあります。

魚は全部死んでしまうのですか?

いいえ。より冷たい地域や深い海へ移動する魚もいます。

漁獲量の減少がすべて大量死を意味するわけではありません。

日本の漁業にも影響しますか?

影響する可能性はありますが、日本近海では黒潮や親潮など別の海洋条件も重要で、エルニーニョだけでは判断できません。

2026年のエルニーニョも農業へ影響しますか?

FAOは2026年のエルニーニョについて、南・東南アジアやアフリカ、中米などの一部地域で農業干ばつリスクを警戒しています。

ただし実際の生産量は今後の気象条件次第です。

まとめ|エルニーニョは天候と海洋環境を変えることで農業・漁業へ影響する

エルニーニョと農業・漁業の関係をまとめると、

  • エルニーニョは農作物を直接枯らす現象ではない
  • 気温・降水量の変化を通じて農業へ影響する
  • 少雨が続けば農業干ばつになる場合がある
  • 豪雨や洪水も農地へ被害を与える
  • アジアではコメやトウモロコシなどが影響を受ける場合がある
  • 日本では低温・日照不足などが水稲へ影響することがある
  • エルニーニョでも必ず不作になるわけではない
  • 世界では地域ごとにプラスとマイナスの影響がある
  • 漁業ではペルー沖が代表例
  • エルニーニョで東太平洋の海面水温が上昇する
  • 冷たく栄養豊富な水の湧昇が弱まる
  • 植物プランクトンが減少する
  • アンチョビなどの分布が変わる
  • 暖水を好む魚が増える場合もある
  • 食料価格や地域経済へ波及する可能性もある

となります。

最も重要なのは、エルニーニョそのものが農業・漁業被害を直接起こすのではなく、環境条件を変えることによって影響が連鎖していくことです。

農業では雨・気温・日照・土壌水分。

漁業では海水温・湧昇・栄養塩・プランクトン。

それぞれの条件が変化し、その先で作物や魚、人間の産業へ影響します。

だからこそ、エルニーニョは単なる「天気の話」ではなく、世界の食料生産や経済にも関係する大規模な気候現象なのです。

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