ニュースで数年おきに「エルニーニョ現象が発生」と聞くと、
- エルニーニョは何年おきに起こる?
- 4年周期や7年周期なの?
- 前回はいつだった?
- 過去には何年に発生した?
- エルニーニョの次は必ずラニーニャ?
と疑問に思う人も多いでしょう。
結論からいうと、エルニーニョには「○年ごと」という決まった周期はありません。
気象庁では、エルニーニョ現象とラニーニャ現象はそれぞれ数年に一度発生すると説明しています。
過去の記録を見ると、2~3年程度の間隔で次のエルニーニョが始まることもあれば、6年以上空くこともあります。
この記事では、エルニーニョの周期と発生頻度、1949年以降の過去の発生年、前回のエルニーニョ、2026年現在の状況まで一覧で解説します。
- エルニーニョは何年周期?
- なぜ周期が一定ではない?
- エルニーニョはどれくらい続く?
- エルニーニョの発生条件は?
- 過去のエルニーニョ発生年一覧
- どのくらい間隔が空くことがある?
- 「3~7年周期」と言われることがあるのはなぜ?
- 前回のエルニーニョはいつ?
- では2026年は?
- 「前回は2023年?2026年?」どちらが正しい?
- 2024年から2026年まで2年しか空いていない?
- 過去最強クラスのエルニーニョはいつ?
- 一番長く続いたエルニーニョは?
- 一番短いエルニーニョは?
- 強いエルニーニョほど長く続く?
- エルニーニョの後は必ずラニーニャ?
- ラニーニャにも周期はある?
- エルニーニョとラニーニャをまとめて何という?
- なぜ発生年を知る意味がある?
- 1998年は特に興味深い転換年
- エルニーニョは将来もっと頻繁になる?
- 「そろそろエルニーニョ」と周期だけで予測できる?
- 2026年の現在はどう見る?
- Amazonでエルニーニョの歴史を詳しく知る
- エルニーニョの周期についてよくある質問
- まとめ|エルニーニョは数年に一度だが周期は一定ではない
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エルニーニョは何年周期?
決まった周期はない
エルニーニョ現象は、時計のように3年ごと、5年ごとと規則正しく発生する現象ではありません。
気象庁は「数年に一度」と説明
気象庁では、エルニーニョ現象とラニーニャ現象について、それぞれ数年に一度発生するとしています。
そのため「エルニーニョは○年周期」と一本の数字で表すより、数年おきだが間隔は毎回違うと理解するのが適切です。
なぜ周期が一定ではない?
海と大気が複雑に影響し合うから
エルニーニョは、太平洋赤道域の海面水温だけで起こる現象ではありません。
貿易風、海流、海洋内部の水温、積乱雲、大気循環などが相互に影響します。
発生のきっかけも毎回同じではない
大気と海洋の状態がどのように変化してエルニーニョへ発展するかは、その時々で異なります。
そのため一定周期で機械的に繰り返すわけではありません。
エルニーニョはどれくらい続く?
1年程度続くことが多い
気象庁では、エルニーニョ現象は太平洋赤道域の海面水温が平年より高い状態が1年程度続く現象と説明しています。
実際の期間には大きな差がある
過去には数季節で終わったエルニーニョもあれば、2014年春から2016年春まで9季節続いた長い事例もあります。
エルニーニョの発生条件は?
5か月移動平均を使う
気象庁では、NINO.3と呼ばれる監視海域の海面水温を観測しています。
+0.5℃以上が6か月以上
海面水温の基準値との差について、5か月移動平均値が6か月以上続けて+0.5℃以上になった場合をエルニーニョ現象と定義しています。
そのため、1か月だけ海面水温が高くてもエルニーニョとは判定されません。
過去のエルニーニョ発生年一覧
気象庁が確定している1949年以降のエルニーニョ発生期間を並べると、次のようになります。
| 発生期間 | 継続した季節数 | 月平均水温偏差の最大値 |
|---|---|---|
| 1951年夏~1951/52年冬 | 3 | +1.7℃ |
| 1953年春~1953年秋 | 3 | +1.0℃ |
| 1957年春~1958年夏 | 6 | +1.8℃ |
| 1963年夏~1963/64年冬 | 3 | +1.3℃ |
| 1965年春~1965/66年冬 | 4 | +1.7℃ |
| 1968年秋~1969/70年冬 | 6 | +1.2℃ |
| 1972年春~1973年春 | 5 | +2.6℃ |
| 1976年夏~1977年春 | 4 | +1.3℃ |
| 1979年秋~1979/80年冬 | 2 | +0.8℃ |
| 1982年春~1983年秋 | 7 | +3.2℃ |
| 1986年秋~1987/88年冬 | 6 | +1.8℃ |
| 1991年春~1992年夏 | 6 | +1.6℃ |
| 1993年春~1993年秋 | 3 | +1.3℃ |
| 1997年春~1998年夏 | 6 | +3.6℃ |
| 2002年春~2002/03年冬 | 4 | +1.4℃ |
| 2009年夏~2010年春 | 4 | +1.4℃ |
| 2014年春~2016年春 | 9 | +3.1℃ |
| 2018年秋~2019年春 | 3 | +1.1℃ |
| 2023年春~2024年春 | 5 | +2.3℃ |
この一覧を見るだけでも、発生間隔や継続期間が一定ではないことが分かります。
どのくらい間隔が空くことがある?
短いと数年で再発する
例えば1991年春に始まったエルニーニョの後、1993年春には次のエルニーニョが始まっています。
長いと6年以上空く
2002年のエルニーニョの次は2009年夏です。
また2009年の次の発生は2014年春でした。
このように、次のエルニーニョまでの間隔にはかなり幅があります。
「3~7年周期」と言われることがあるのはなぜ?
エルニーニョについて「数年周期」「2~7年程度」などと説明されることがあります。
過去の発生間隔にばらつきがあるため
一定周期ではないものの、数年単位で繰り返し発生するため、おおまかな目安として幅を持った周期表現が使われます。
予報に使える固定周期ではない
「前回から5年経ったので今年は必ずエルニーニョ」と予測できるわけではありません。
実際の発生予測には海面水温、海洋内部の水温、貿易風など現在の大気・海洋状態を使います。
前回のエルニーニョはいつ?
確定済みの直近事例は、2023年春から2024年春です。
2023年春に発生
気象庁の確定資料では、2023年春からエルニーニョ現象が発生しています。
2024年春まで継続
発生期間は5季節で、期間中のNINO.3海域の月平均海面水温偏差は最大+2.3℃でした。
では2026年は?
2026年9月現在、新たなエルニーニョ現象が続いているとみられています。
2026年春から継続中
気象庁は2026年9月9日時点で、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみています。
冬まで続く見込みは100%
今後については、2026~2027年冬にかけてエルニーニョ現象が続く見込みを100%としています。
ただし、2026年の発生期間はまだ進行中なので、過去の確定発生期間一覧にはまだ掲載されていません。
「前回は2023年?2026年?」どちらが正しい?
検索時点によって答え方が変わります。
確定済みの前回は2023~2024年
気象庁が発生期間を確定して一覧へ掲載している直近事例は2023年春~2024年春です。
現在進行中は2026年
2026年9月現在は新しいエルニーニョが続いているとみられています。
そのため、「前回の確定事例は2023~2024年、現在は2026年のエルニーニョが進行中」と整理するのが最も正確です。
2024年から2026年まで2年しか空いていない?
はい。
エルニーニョ終了から次の発生まで短い場合もある
2023~2024年のエルニーニョが2024年春に終わり、その後2026年春から新たなエルニーニョが続いているとみられています。
固定周期ではない証拠の一つ
数年に一度という表現は平均的なイメージであり、発生間隔が毎回同じではないことが分かります。
過去最強クラスのエルニーニョはいつ?
1997~1998年は+3.6℃
気象庁のNINO.3系列では、1997年春~1998年夏のエルニーニョで月平均海面水温偏差が最大+3.6℃に達しました。
1982~1983年や2014~2016年も強い
1982~1983年は最大+3.2℃、2014~2016年は最大+3.1℃でした。
▶ 強いエルニーニョとは?スーパーエルニーニョとの違いと日本への影響を解説
一番長く続いたエルニーニョは?
1949年以降の気象庁一覧では、2014年春~2016年春の事例が9季節で最も長くなっています。
約2年間にわたった
2014年春に始まり、2016年春まで続きました。
強さも大きかった
この期間の月平均海面水温偏差の最大値は+3.1℃でした。
長さと強さの両方で目立つエルニーニョです。
一番短いエルニーニョは?
1979年秋~1979/80年冬
気象庁の一覧では2季節となっており、掲載されているエルニーニョの中では短い事例です。
最大偏差も+0.8℃
月平均海面水温偏差の最大値は+0.8℃でした。
エルニーニョは毎回、強さも継続期間も異なります。
強いエルニーニョほど長く続く?
必ずしもそうではありません。
強さと期間は別の指標
強さは海面水温の平年差などで見ますが、長さは発生期間で見ます。
1997~1998年と2014~2016年を比較
1997~1998年は最大+3.6℃で6季節、2014~2016年は最大+3.1℃で9季節でした。
より強い方が必ず長く続くわけではありません。
エルニーニョの後は必ずラニーニャ?
必ずではありません。
すぐラニーニャになる例もある
1997~1998年の非常に強いエルニーニョの後は、1998年秋からラニーニャが始まりました。
平常状態が長く続く場合もある
例えば2002~2003年のエルニーニョの後、気象庁の確定一覧で次にラニーニャが始まるのは2007年夏です。
エルニーニョ→ラニーニャが毎回セットで起こるわけではありません。
ラニーニャにも周期はある?
ラニーニャも数年に一度発生します。
こちらも一定周期ではない
発生期間や次の発生までの間隔は毎回異なります。
長期間続く例もある
2021年秋から2022/23年冬までのラニーニャは6季節にわたって続きました。
▶ エルニーニョとラニーニャの違いは?日本への影響・周期・覚え方を比較
エルニーニョとラニーニャをまとめて何という?
ENSOと呼ばれる
エルニーニョと、その反対側のラニーニャを含む大気・海洋の変動は、ENSOと呼ばれます。
海だけでなく大気も変化する
海面水温の変化とともに、貿易風やウォーカー循環など大気側にも大きな変化が現れます。
なぜ発生年を知る意味がある?
過去の天候との比較に使える
エルニーニョ発生年と日本の夏・冬の天候を比較することで、統計的な特徴を調べられます。
ただし過去と同じ天候になるとは限らない
例えば1997年に強いエルニーニョだったからといって、次の強いエルニーニョでも日本がまったく同じ天候になるわけではありません。
過去事例は傾向を見るために使うのが適切です。
1998年は特に興味深い転換年
夏までエルニーニョ
1997年春から続いた非常に強いエルニーニョは1998年夏まででした。
秋からラニーニャ
その直後の1998年秋からラニーニャ現象が始まっています。
同年には日本で平成10年8月末豪雨や高知豪雨も発生しました。
ただしこれらの豪雨をENSOだけで直接説明することはできません。
▶ 1998年はなぜ豪雨災害が相次いだ?エルニーニョ終息とラニーニャ移行を解説
エルニーニョは将来もっと頻繁になる?
現時点で単純には言えません。
地球温暖化との関係は研究中
気象庁は、温暖化した際の太平洋の平均的な海面水温変化について、エルニーニョに似たパターンを示す予測があると説明しています。
頻度や強さがどう変わるかは結論が出ていない
一方、数年おきのエルニーニョそのものが今後より頻繁になるのか、強くなるのかについては、単純な結論は出ていません。
「そろそろエルニーニョ」と周期だけで予測できる?
できません。
過去の年数だけでは予報できない
前回から何年たったかだけを使って、次のエルニーニョ発生を正確に予測することはできません。
海と大気の実況を見る
気象庁は太平洋赤道域の海面水温、海洋内部水温、貿易風、積雲対流などを監視し、大気海洋結合モデルを使って予測しています。
2026年の現在はどう見る?
現在進行中のエルニーニョ
2026年9月9日時点では、2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみられています。
確定一覧には後から反映される
気象庁の過去発生期間一覧は、発生・終息を確定した後の資料です。
現在進行中の2026年エルニーニョについては、今後終了時期が確定した後に正式な発生期間として整理されることになります。
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エルニーニョの周期についてよくある質問
エルニーニョは何年周期ですか?
決まった周期はありません。
気象庁では数年に一度発生すると説明しています。
エルニーニョは3年周期ですか?
必ず3年ごとではありません。
2~3年程度で次の発生が始まることもあれば、6年以上空くこともあります。
エルニーニョは毎年起きますか?
毎年ではありません。
エルニーニョでもラニーニャでもない平常状態の期間もあります。
前回のエルニーニョはいつですか?
確定済みの直近事例は2023年春~2024年春です。
2026年9月現在は、新たなエルニーニョが2026年春から続いているとみられています。
2026年はエルニーニョですか?
はい。気象庁は2026年春からエルニーニョ現象が続いているとみています。
2026年のエルニーニョはいつまでですか?
2026年9月9日時点では、冬にかけて続く見込みは100%です。
過去最強のエルニーニョはいつですか?
気象庁のNINO.3の確定一覧では、1997~1998年の月平均海面水温偏差+3.6℃が非常に大きな事例です。
一番長かったエルニーニョは?
1949年以降の気象庁一覧では、2014年春~2016年春の9季節が最も長い事例です。
エルニーニョの後は必ずラニーニャですか?
いいえ。すぐラニーニャへ移る場合もありますが、平常状態が続く場合もあります。
地球温暖化でエルニーニョは増えますか?
将来の頻度や強さが現在より増えるかについては、単純な結論は出ていません。
まとめ|エルニーニョは数年に一度だが周期は一定ではない
エルニーニョの周期についてまとめると、
- エルニーニョに決まった周期はない
- 気象庁では「数年に一度」と説明
- 発生間隔は毎回異なる
- 2~3年程度で再び発生することもある
- 6年以上空く場合もある
- 1年程度続くことが多い
- 過去には9季節続いた例もある
- 確定済みの前回は2023年春~2024年春
- 2026年春から新たなエルニーニョが継続中とみられる
- 2026年冬まで継続する見込みは100%
- 2026年の発生期間はまだ確定一覧には掲載されていない
- 過去最大級の例は1997~1998年
- 2014~2016年は9季節続いた
- エルニーニョの次が必ずラニーニャとは限らない
- 周期だけで次回発生を予測することはできない
となります。
最も重要なのは、エルニーニョは周期的ではあるものの、規則正しい周期ではないという点です。
数年ごとに発生しますが、その間隔も強さも継続期間も毎回違います。
そのため「前回から4年たったから次が来る」といった予測はできません。
実際の発生予測では、太平洋赤道域の海面水温、貿易風、海洋内部の水温など最新の大気・海洋状態を確認する必要があります。
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