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長時間大雨はなぜ危険?総雨量が増えると土砂災害・浸水・洪水が起きやすい理由

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🌧️ 大雨・洪水のしくみ

台風や秋雨前線の影響で、何日も雨が降り続く予報を見ると、

  • ものすごい豪雨でなければ大丈夫では?
  • 雨が弱くなったなら安心していい?
  • 1時間の雨量と総雨量はどちらが重要?
  • なぜ長時間降ると土砂災害が増えるの?

と疑問に思う人もいるでしょう。

大雨災害で重要なのは、「今どれくらい強く降っているか」だけではありません。

雨が何時間、何日と続けば、その水は、

  • 地面の中へしみ込む
  • 道路や住宅地へたまる
  • 側溝や下水へ流れ込む
  • 川へ集まる

という形で蓄積していきます。

そのため、一時的には雨が弱く見えても、すでに地面や川が大量の水を抱えている場合があります。

これが、長時間大雨や長雨が危険な理由です。

この記事では、長時間の大雨で総雨量が増えると何が起きるのか、土砂災害・内水氾濫・河川氾濫が起きやすくなる仕組み、そして雨が弱くなっても安心できない理由まで解説します。

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  1. 長時間大雨はなぜ危険?
  2. 「1時間雨量」と「総雨量」は何が違う?
    1. 1時間雨量は「短時間の激しさ」
    2. 総雨量は「どれだけ水が蓄積したか」を考える材料
  3. 長雨で土砂災害が起きやすくなるのはなぜ?
    1. 雨水が少しずつ地中へしみ込む
    2. 気象庁は「土壌雨量指数」で危険度を判断している
  4. 雨が弱くなっても土砂災害が起きる?
    1. 地面の中にはそれまでの雨が残っている
    2. 「晴れてきたから大丈夫」とは限らない
  5. 長時間大雨で街が浸水するのはなぜ?
    1. 街に降った雨は側溝や下水へ流れる
    2. 川が決壊していなくても浸水する
  6. 東海豪雨でも「都市型水害」が問題になった
    1. 名古屋で2日間に500mmを超える雨
    2. 大量の雨が長時間同じ地域に降ることが問題
  7. 川は雨が弱くなってからも増水することがある?
    1. 自分の場所で雨が止んでも上流では降っている場合がある
    2. 「今の空」だけを見て判断しない
  8. 「総雨量300mm」はどれくらい危険?
    1. 同じ300mmでも危険度は地域ごとに違う
    2. 雨量だけでなく「危険度」を見る
  9. キキクルとは?大雨時に何を見る?
    1. 土砂・浸水・洪水の危険度が分かる
    2. 2026年から防災気象情報の名称も変わった
  10. 長雨のときはいつ避難すればいい?
    1. 土砂キキクルの「危険」になる前後が重要
    2. 黒になるまで待たない
  11. 夜まで大雨が続く予報なら何を準備する?
    1. 暗くなる前に避難経路を確認
    2. 停電や通信障害にも備える
  12. 長時間の大雨に備えて確認しておきたいもの
  13. 長時間大雨でやってはいけないこと
    1. 川や用水路を見に行かない
    2. 冠水道路へ車で入らない
  14. 長時間大雨についてよくある質問
    1. 長時間大雨はなぜ危険?
    2. 雨が弱くなったらもう安心?
    3. 1時間雨量と総雨量はどちらが大事?
    4. 総雨量300mmなら必ず危険?
    5. 内水氾濫とは何?
    6. 雨が止んだ後に土砂災害が起きることはある?
    7. 大雨の危険度はどこで確認する?
  15. まとめ|長時間大雨は「今の雨」より「たまった水」に注意
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長時間大雨はなぜ危険?

大雨による災害は、雨が空から落ちてくる瞬間だけで決まるわけではありません。

降った雨がその後どこへ行くのかが重要です。

雨水の行き先危険が高まる災害
地中へしみ込む土砂災害
地表面にたまる浸水・内水氾濫
川へ集まる河川増水・洪水

気象庁も、大雨時には降った雨が地中へしみ込んで土砂災害につながったり、地表にたまって浸水害を起こしたり、河川へ集まって洪水につながったりすると説明しています。

つまり長時間雨が続くということは、土・街・川のそれぞれに水がたまり続けるということです。

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「1時間雨量」と「総雨量」は何が違う?

天気予報を見ると、

  • 1時間に50mm
  • 24時間で200mm
  • 総雨量300mm

など、いろいろな数字が出てきます。

これらは同じ雨量でも意味が違います。

1時間雨量は「短時間の激しさ」

1時間雨量は、その1時間にどれだけ雨が降ったかを表します。

短時間に非常に強い雨が降ると、側溝や下水などの排水能力を超えやすくなります。

そのため、

  • 道路冠水
  • 地下空間への浸水
  • 内水氾濫
  • 中小河川の急激な増水

などに注意が必要です。

総雨量は「どれだけ水が蓄積したか」を考える材料

一方、総雨量は一定期間に降った雨の合計です。

例えば1時間の雨量がそれほど極端でなくても、雨が丸一日、さらに翌日まで続けば総雨量は増えていきます。

この水が地中や河川に蓄積することで、時間がたつほど別の危険が高まる場合があります。

つまり、

短時間豪雨=一気にあふれる危険

長時間大雨=水が蓄積し続ける危険

と考えると分かりやすいでしょう。

長雨で土砂災害が起きやすくなるのはなぜ?

長時間大雨で特に注意したいのが土砂災害です。

斜面は雨が降った瞬間に崩れるとは限りません。

雨水が少しずつ地中へしみ込む

雨が降ると、その一部は地中へしみ込みます。

雨が短時間で終われば、時間とともに水が抜けていくこともあります。

しかし雨が何時間も続くと、地中へ入る水の量が増えていきます。

土の中に水が多く含まれるほど、斜面が不安定になる可能性が高まります。

気象庁は「土壌雨量指数」で危険度を判断している

気象庁では、単純な雨量だけでなく、降った雨が土の中にどれだけたまっているかをモデル化した土壌雨量指数を土砂災害の危険度判断に使っています。

つまり、

「今1時間に何mm降っているか」

だけではなく、

「これまで降った雨が地中にどれだけ残っているか」

まで考えているということです。

土壌雨量指数とは?雨が止んでも土砂災害が起きる理由をわかりやすく解説

雨が弱くなっても土砂災害が起きる?

これは大雨時に非常に重要なポイントです。

雨が弱くなった、あるいは止んだからといって、直ちに安全になるとは限りません。

地面の中にはそれまでの雨が残っている

空から降る雨が止まっても、それまでに降った雨がすぐ地面から消えるわけではありません。

土の中には雨水が浸透・貯留しています。

そのため気象庁も、雨が止んだ後でも、それまでの雨によって土砂災害のおそれが残っている場合には土砂災害に関する警報などを継続すると説明しています。

「晴れてきたから大丈夫」とは限らない

長雨の後に空が明るくなったとしても、斜面付近では危険度が高いままのことがあります。

特に、

  • 崖の近く
  • 急斜面の下
  • 山沿い
  • 土砂災害警戒区域

などでは、雨が弱まったことだけで安全判断をしないことが重要です。

長時間大雨で街が浸水するのはなぜ?

山だけでなく、都市部でも長雨は危険です。

その一つが内水氾濫です。

街に降った雨は側溝や下水へ流れる

都市部では地面がアスファルトやコンクリートで覆われています。

雨水の多くは地中へしみ込まず、道路や側溝、下水道などへ流れ込みます。

雨が排水できる量を上回ると、水が道路などへあふれます。

川が決壊していなくても浸水する

このように、河川の堤防が壊れたわけではないのに、街の排水が追いつかず水がたまる現象が内水氾濫です。

長時間大雨では排水施設へ水が流れ込み続けます。

さらに河川の水位が高くなると、街から川へ雨水を排出しにくくなる場合もあります。

そのため長雨と都市型水害は密接に関係しています。

内水氾濫とは?川が決壊していないのに街が水没する理由をわかりやすく解説

東海豪雨でも「都市型水害」が問題になった

長時間の大雨による被害を考えるうえで参考になるのが、2000年9月に発生した東海豪雨です。

名古屋で2日間に500mmを超える雨

東海豪雨では、秋雨前線に暖かく湿った空気が流れ込み、東海地方を中心に記録的な大雨となりました。

名古屋では2日間の降水量が500mmを超えました。

新川の破堤だけでなく、各地で内水氾濫も発生し、都市部に大きな被害が出ました。

大量の雨が長時間同じ地域に降ることが問題

豪雨災害では、1時間だけの最大雨量が注目されがちです。

しかし東海豪雨のように、強い雨が繰り返し降り、総雨量が増えていくことも非常に危険です。

2000年東海豪雨はなぜ大被害に?新川決壊・都市型水害とその後の対策を解説

川は雨が弱くなってからも増水することがある?

あります。

特に大きな河川では、上流で降った雨が川へ集まり、下流へ流れてくるまで時間がかかります。

自分の場所で雨が止んでも上流では降っている場合がある

川の水は、自分がいる地点の周辺だけから集まっているわけではありません。

広い流域に降った雨が支流などを通じて本流へ集まります。

そのため自宅周辺の雨が弱くても、上流で大雨が続いていれば、その後さらに川の水位が上がる可能性があります。

「今の空」だけを見て判断しない

洪水時に重要なのは、窓から見える天気だけではありません。

河川水位、上流の雨、洪水に関する警報、キキクルなどを確認する必要があります。

雨が止んだのに川の水位が上がるのはなぜ?上流と流域の仕組み

「総雨量300mm」はどれくらい危険?

ニュースでは「総雨量300mmを超えるおそれ」などと報じられることがあります。

では300mmなら必ず災害が起きるのでしょうか。

答えは地域によって違うです。

同じ300mmでも危険度は地域ごとに違う

災害の起きやすさは、

  • 地形
  • 地質
  • 河川の大きさ
  • 排水設備
  • それまでに降った雨
  • 雨の降り方

によって変わります。

そのため「○mmまでは安全」という一律の線を引くことはできません。

雨量だけでなく「危険度」を見る

気象庁では、土砂災害・浸水害・洪水災害について、それぞれ雨水のたまり方を考慮した指数を使って危険度を判断しています。

大雨時には単純な雨量ランキングだけを見るのではなく、現在いる場所の危険度を見ることが重要です。

キキクルとは?大雨時に何を見る?

気象庁が提供しているキキクルは、大雨による災害危険度を地図上で確認できる情報です。

土砂・浸水・洪水の危険度が分かる

キキクルでは、大雨によって、

  • 土砂災害
  • 浸水害
  • 洪水災害

の危険度がどこで高まっているかを確認できます。

特に自宅や現在地周辺が何色になっているかを見ることで、雨量だけでは分かりにくい災害リスクを判断しやすくなります。

2026年から防災気象情報の名称も変わった

気象庁は2026年5月29日から、防災気象情報を警戒レベルとの対応が分かりやすい形へ変更しました。

レベル3やレベル4相当の情報が発表された場合には、キキクルや河川水位などを確認し、危険な場所にいる場合は早めの避難判断につなげることが重要です。

長雨のときはいつ避難すればいい?

大雨災害で危険なのは、「もう少し様子を見よう」と考えているうちに状況が悪化することです。

土砂キキクルの「危険」になる前後が重要

気象庁では、土砂キキクルの「危険(紫)」は警戒レベル4相当としています。

土砂災害警戒区域などにいる一般の人は、この段階では危険な場所から速やかに避難することが重要です。

高齢者など避難に時間がかかる人は、それより前の「警戒(赤)」の段階から避難判断が必要です。

黒になるまで待たない

「災害切迫(黒)」は、命に危険が及ぶ災害が切迫しているか、すでに発生している可能性が高い状態です。

黒が出てから遠くの避難所へ移動しようとすると、かえって危険になる場合があります。

大雨時には「もっと危なくなったら逃げる」のではなく、安全に移動できるうちに避難することが重要です。

夜まで大雨が続く予報なら何を準備する?

長時間大雨では、夜間に状況が悪化する可能性も考えておく必要があります。

暗くなる前に避難経路を確認

夜は道路冠水や側溝、川との境界などが見えにくくなります。

そのため危険地域に住んでいる場合は、日中のうちに、

  • ハザードマップ
  • 避難場所
  • 避難経路
  • 河川や崖との位置関係

を確認しておくことが重要です。

停電や通信障害にも備える

大雨や強風を伴う場合には停電が起きることもあります。

平常時から、

  • 懐中電灯
  • モバイルバッテリー
  • 携帯ラジオ
  • 飲料水
  • 常用薬
  • 必要な身分証や連絡先

などをまとめておくと、急に避難する際にも動きやすくなります。

長時間の大雨に備えて確認しておきたいもの

長時間の大雨では、停電や断水、道路の冠水などによって、普段通りの生活ができなくなる場合があります。

雨が強くなってから買いに出るのではなく、天気がまだ落ち着いている段階で必要なものを確認しておくことが大切です。

特に、停電時の情報収集やスマートフォンの充電、断水時のトイレ対策などは早めに準備しておくと安心です。

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長時間大雨でやってはいけないこと

大雨時には状況確認のために外へ出たくなることがあります。

しかし危険な場所へ近づくことは避ける必要があります。

川や用水路を見に行かない

河川は短時間で増水することがあります。

普段は浅い用水路でも、大雨時には水量や流速が大きく変わります。

様子を確認するために近づくのは危険です。

冠水道路へ車で入らない

道路が水没していると、水深や道路の状態を外から判断できません。

アンダーパスなどでは急激に水深が増す場合もあります。

「前の車が通ったから大丈夫」と考えず、冠水している道路には進入しないことが重要です。

車は水深何cmまで走れる?冠水道路が危険な理由と水没したときの脱出方法

長時間大雨についてよくある質問

長時間大雨はなぜ危険?

降った雨が地中、街、河川などへ蓄積し続けるためです。

時間がたつほど土砂災害、浸水、河川氾濫などの危険度が高まる場合があります。

雨が弱くなったらもう安心?

いいえ。

雨が止んでも地中に水が多く残っていれば、土砂災害の危険が続く場合があります。

また河川は上流から水が流れてくるため、雨が弱くなった後も増水することがあります。

1時間雨量と総雨量はどちらが大事?

どちらも重要です。

短時間の強雨は急な浸水や中小河川の増水につながりやすく、総雨量の増加は土砂災害や河川増水などの危険を高める要因になります。

総雨量300mmなら必ず危険?

一律には判断できません。

同じ雨量でも、地域の地形、地質、河川、排水能力、それまでの雨量などによって危険度が異なります。

内水氾濫とは何?

河川が決壊していなくても、街に降った雨を下水道や側溝などで排水しきれず、道路や住宅地などに水があふれる現象です。

雨が止んだ後に土砂災害が起きることはある?

あります。

それまでに降った雨が地中に残っている場合、雨が弱まった後も土砂災害の危険が続くことがあります。

大雨の危険度はどこで確認する?

気象庁のキキクルで、土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度を地図上で確認できます。

自治体の避難情報や河川水位情報などと合わせて確認することが重要です。

まとめ|長時間大雨は「今の雨」より「たまった水」に注意

長時間大雨についてまとめると、

  • 大雨災害は現在の雨の強さだけでは決まらない
  • 長雨では地中へ水がたまり土砂災害の危険が高まる
  • 都市部では排水が追いつかず内水氾濫が起きることがある
  • 雨水が河川へ集まることで洪水リスクも高まる
  • 雨が止んでも土の中には雨水が残る
  • 自宅周辺で雨が弱くても上流の大雨で川が増水する場合がある
  • 1時間雨量だけでなく総雨量にも注意が必要
  • ただし危険度は単純な雨量だけでは判断できない
  • キキクルや自治体の避難情報を確認することが重要
  • 危険度が高くなる前に安全な場所へ移動することが重要

ということになります。

長時間の大雨で覚えておきたいのは、「雨は降った瞬間になくなるわけではない」ということです。

空から落ちてきた水は地中へ入り、街へたまり、川へ集まります。

そのため雨が長引けば長引くほど、目には見えないところでも水が蓄積していきます。

特に台風や秋雨前線などによって数日間にわたり雨が続く場合は、今降っている雨の強さだけでなく、これまでの雨量と現在の災害危険度を見ることが重要です。

雨が弱まったからとすぐ安心せず、キキクル、河川水位、自治体の避難情報などを確認しながら行動してください。

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