大雪のニュースでは、「停電が発生しています」という情報が出ることがあります。
雪が積もるだけなら、なぜ電気まで止まってしまうのでしょうか。
また、
- 大雪で停電するのはなぜ?
- 雪の重みで電線が切れることがある?
- 木が倒れて停電することもある?
- 乾いた雪と湿った雪では危険性が違う?
- 停電が長引くことがあるのはなぜ?
- 大雪停電に備えて何を準備すればいい?
と疑問に思う人も多いでしょう。
結論からいうと、大雪による停電は、雪そのものが電気を止めるのではなく、着雪や倒木、強風などによって電線や電柱、送電設備が損傷することで起こります。
特に気温が0℃前後のときに降る湿った雪は、電線や樹木へ付着しやすく、雪の重みが短時間で大きくなることがあります。
この記事では、大雪で停電する仕組み、着雪や倒木が電線へ与える影響、なぜ停電が長引くことがあるのかまでわかりやすく解説します。
- 大雪で停電するのはなぜ?
- 雪が電線にくっつく「着雪」とは?
- 乾いた雪より湿った雪の方が危険?
- 雪の重みで電線が切れることはある?
- 大雪で木が倒れるのはなぜ?
- 雪だけでなく強風でも停電しやすくなる?
- 吹雪や暴風雪でも停電する?
- 大雪で停電が長引くことがあるのはなぜ?
- 一晩で大雪になると停電リスクも高まる?
- 山間部ほど停電が長引きやすいことがある?
- 停電すると暖房も使えなくなる?
- 停電すると水道も止まることがある?
- スマートフォンの充電が重要なのはなぜ?
- 大雪停電に備えて準備しておきたいもの
- 停電中にやってはいけないことは?
- 雪がやんだ後も停電に注意が必要?
- 大雪による停電についてよくある質問
- まとめ|大雪停電は着雪・倒木・強風による電力設備の損傷で起こる
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大雪で停電するのはなぜ?
大雪で停電が起こる主な理由は、送電や配電に使われている設備が雪や風によって損傷するためです。
電気は発電所から家庭まで、さまざまな電線や設備を通って運ばれています。
電線や設備に雪が付着する
湿った雪が降ると、電線や鉄塔、配電設備などへ雪が付着することがあります。
雪がさらに積み重なると設備へかかる重さが増え、変形や損傷につながる場合があります。
倒木や枝折れで電線が損傷する
大雪では樹木にも大量の雪が付着します。
雪の重みに耐えられなくなった枝が折れたり木そのものが倒れたりすると、近くの電線へ接触して停電することがあります。
雪が電線にくっつく「着雪」とは?
大雪による停電で重要になる現象の一つが「着雪」です。
雪は必ず電線へ大量に付着するわけではありません。
湿った雪ほど電線へ付きやすい
気温が0℃前後では、水分を多く含んだ湿った雪が降ることがあります。
この雪は乾いた粉雪より粘り気があり、電線や樹木などへ付着しやすくなります。
雪が重なると大きな荷重になる
最初は薄く付いた雪でも、降雪が続くと次々と雪が付着します。
その結果、電線の周囲に雪がまとわりつき、設備が本来想定している以上の重さがかかることがあります。
乾いた雪より湿った雪の方が危険?
設備への着雪という点では、湿った雪が問題になりやすいことがあります。
雪の重さや付きやすさが違うためです。
乾いた雪は比較的軽く落ちやすい
気温が低いときに降る乾いた雪は、空気を多く含み、比較的軽い傾向があります。
風などによって吹き飛ばされやすく、物体へ強く付着しにくいことがあります。
湿った雪は重く付着しやすい
気温が0℃付近の雪は水分を多く含み、重くなりやすい特徴があります。
電線や樹木へまとわりつくように積もると、短時間で大きな負荷がかかります。
雪の重みで電線が切れることはある?
雪が原因で電線や設備が損傷することはあります。
ただし、単純に雪が乗っただけで必ず切れるわけではありません。
着雪で電線が大きくたわむことがある
電線に大量の雪が付着すると、その重みで通常より大きくたわむことがあります。
周囲の設備との距離が変わったり、強い力がかかったりすると、トラブルにつながる可能性があります。
強風が加わると負荷がさらに大きくなる
大雪のときには強風を伴う場合があります。
重い雪が付着した電線が風で揺さぶられると、設備へ繰り返し力がかかり、損傷のリスクが高まることがあります。
大雪で木が倒れるのはなぜ?
大雪による停電では、電線そのものより倒木が原因になるケースもあります。
特に湿った重い雪が大量に積もると、樹木への負担が急増します。
枝や葉に雪が大量に付着する
雪が枝に積もると、樹木全体へ大きな重さがかかります。
葉が残っている木や枝が広がっている木では、雪が付着する面積も大きくなることがあります。
重みに耐えられないと枝折れや倒木が起こる
雪の重さが枝や幹の強度を超えると、枝が折れたり木が倒れたりします。
倒れた木が電線や電柱へ接触すると、その地域で停電が発生する場合があります。
雪だけでなく強風でも停電しやすくなる?
大雪と強風が同時に起こると、電力設備への影響が大きくなることがあります。
雪の重みと風圧が重なるためです。
着雪した電線が風で大きく揺れる
雪が付着した電線は、通常より重くなっています。
そこへ強風が吹くと、電線が大きく揺れたり設備に強い力がかかったりすることがあります。
倒木の危険も高まる
雪を大量に載せた木は、普段よりバランスが悪くなっていることがあります。
強風が加わると、枝折れや倒木が起こりやすくなり、電線への被害につながることがあります。
吹雪や暴風雪でも停電する?
吹雪や暴風雪でも停電が発生することがあります。
この場合は雪だけでなく、非常に強い風も設備へ大きな影響を与えます。
強風で設備そのものが損傷することがある
暴風によって電線や電柱へ強い力がかかると、部品の損傷や設備トラブルにつながることがあります。
さらに飛来物が電線へ接触することで停電する場合もあります。
雪と風が重なると復旧作業も難しくなる
吹雪の最中は視界が悪く、道路状況も悪化します。
そのため停電箇所を確認したり修理作業を行ったりすること自体が難しくなる場合があります。
▶ ホワイトアウトはなぜ起きる?吹雪で視界が真っ白になる仕組みと危険性を解説
大雪で停電が長引くことがあるのはなぜ?
大雪による停電では、数時間ではなく長時間にわたって復旧しない場合があります。
停電箇所へすぐ近づけないことがあるためです。
道路が雪で通れなくなることがある
大量の積雪や吹きだまりによって道路が通行できなくなると、復旧作業に必要な車両が現場まで到着できない場合があります。
除雪が終わるまで修理作業を始められないケースもあります。
複数の場所で同時に設備が損傷することがある
広い範囲で大雪になった場合、倒木や電線トラブルが複数地点で同時に発生することがあります。
復旧作業には順番が必要になるため、地域によっては停電が長時間続く場合があります。
一晩で大雪になると停電リスクも高まる?
短時間で大量の雪が積もる場合は、樹木や設備へ急激に負担がかかります。
特に湿った雪が一気に増える場合は注意が必要です。
雪を落とす前に次の雪が積もる
弱い雪なら、風や気温上昇によって付着した雪が落ちることがあります。
しかし強い雪が続くと、雪が落ちる前に次の雪が積み重なり、短時間で重量が増えます。
樹木や電線への負荷が急増する
一晩で積雪が大きく増えると、枝や電線へかかる力も急速に増えることがあります。
そのため大雪予報では、積雪そのものだけでなく停電への備えも考えておくと安心です。
▶ 大雪はなぜ一晩で急に積もる?短時間で積雪が増える仕組みをわかりやすく解説
山間部ほど停電が長引きやすいことがある?
大雪による停電では、地域の地形や道路状況も復旧時間へ影響します。
特に山間部ではアクセスが難しくなることがあります。
積雪で道路が通れなくなる
山間部では平地より積雪量が多くなることがあります。
除雪が追いつかなければ、修理車両が現場へ入るまで時間がかかることがあります。
倒木が道路と電線の両方をふさぐことがある
山間部では道路沿いに多くの樹木があります。
大雪で木が倒れると電線を損傷するだけでなく道路までふさぎ、復旧作業をさらに難しくすることがあります。
停電すると暖房も使えなくなる?
大雪時の停電で特に注意したいのが暖房です。
冬の停電は夏の停電とは別の危険があります。
電気暖房は使えなくなる
エアコン、電気ストーブ、電気こたつなどは停電すると使用できません。
室温が短時間で低下する地域では、防寒対策が重要になります。
電気を使う暖房機器は他にもある
灯油を燃料とする暖房器具でも、機種によっては点火や送風に電気を使用します。
停電時に使える暖房手段があるかどうかを、平常時に確認しておくことが大切です。
停電すると水道も止まることがある?
停電したからといって必ず水道が止まるわけではありません。
ただし建物によっては電気が必要な設備があります。
マンションではポンプを使うことがある
高層マンションなどでは、水を上の階へ送るために給水ポンプを使っていることがあります。
停電によってポンプが停止すると、水が出にくくなったり断水したりする場合があります。
停電前に飲料水を確保しておくと安心
大雪で長時間停電する可能性がある場合は、飲料水をある程度準備しておくと安心です。
食事だけでなく、歯磨きや簡単な衛生管理などにも水が必要になります。
スマートフォンの充電が重要なのはなぜ?
停電時には、スマートフォンが重要な情報源になります。
しかし充電が切れると、情報収集や連絡が難しくなります。
停電・気象・交通情報を確認できる
スマートフォンが使えれば、停電情報や気象情報、道路・鉄道の運行状況などを確認できます。
大雪が続いている場合は、状況が短時間で変化するため最新情報が重要です。
モバイルバッテリーがあると停電時に充電できる
コンセントが使えなくても、充電済みのモバイルバッテリーがあればスマートフォンへ給電できます。
大雪予報が出た段階で、本体とモバイルバッテリーを満充電にしておくと安心です。
大雪停電に備えて準備しておきたいもの
大雪で停電すると、外へ買い物に行くことも難しくなる場合があります。
雪が降る前に最低限のものを確認しておくことが重要です。
電源と照明を準備する
モバイルバッテリーや乾電池式のライトがあると、停電時の情報収集や夜間の移動に役立ちます。
ラジオも用意しておけば、スマートフォンの電池を節約しながら情報を得られる場合があります。
水・食料・防寒用品も確認する
停電や大雪で外出できなくなる場合に備え、飲料水やすぐ食べられる食品を準備します。
毛布や防寒着、使い捨てカイロなど、電気を使わずに寒さをしのげるものも確認しておきましょう。
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停電中にやってはいけないことは?
冬の停電では寒さをしのぐために、普段とは違う暖房方法を使いたくなることがあります。
しかし使い方によっては別の事故につながります。
屋内で燃焼器具を安易に使わない
換気が不十分な場所で燃焼器具を使用すると、一酸化炭素中毒などの危険があります。
暖房器具は必ず製品の使用方法を確認し、屋内使用が認められていない器具を室内で使わないようにします。
切れた電線には絶対に近づかない
大雪や倒木で電線が切れて地面へ垂れ下がっている場合があります。
通電している可能性があるため、触れたり近づいたりせず、電力会社や消防などへ連絡します。
雪がやんだ後も停電に注意が必要?
必要です。
雪がやんだからといって、すべての危険がなくなるわけではありません。
雪の重みで時間差で枝が折れることがある
大量の雪が付着した枝は、降雪が終わった後もしばらく大きな重さを受けています。
そのため時間がたってから枝が折れ、電線へ落下する場合があります。
雪解けで設備周辺の状況が変わることもある
気温が上がると雪が落下したり、水分を多く含んで重くなったりすることがあります。
復旧作業が続いている場所では、電線や工事車両へ近づかないことが重要です。
大雪による停電についてよくある質問
大雪でなぜ停電するのですか?
湿った雪が電線や樹木へ付着し、雪の重みで設備が損傷したり、倒木が電線へ接触したりするためです。
強風を伴う場合は、さらに設備へ大きな負荷がかかることがあります。
雪の重みだけで電線は切れますか?
大量の着雪によって電線や周辺設備へ大きな力がかかり、トラブルにつながる場合があります。
実際には強風や倒木など複数の要因が重なることもあります。
湿った雪はなぜ危険なのですか?
水分を多く含んで重く、電線や樹木へ付着しやすいためです。
降り続くと短時間で大きな重量になり、枝折れや設備損傷につながることがあります。
大雪停電は何時間くらい続きますか?
停電の原因や地域、道路状況などによって大きく異なります。
積雪で現場へ入れなかったり、複数地点で設備が損傷したりすると復旧に時間がかかる場合があります。
停電したら水道も止まりますか?
必ず止まるわけではありません。
ただしマンションなどで給水ポンプを使用している場合、停電によって水が出なくなることがあります。
大雪停電に一番必要なものは何ですか?
停電の長さや家庭環境によって異なりますが、照明、スマートフォンの電源、水、食料、防寒手段は優先して確認しておきたいものです。
大雪予報が出てから慌てないよう、普段から準備しておくと安心です。
まとめ|大雪停電は着雪・倒木・強風による電力設備の損傷で起こる
大雪で停電する理由をまとめると、
- 雪そのものが電気を止めるわけではない
- 電線や設備への着雪がトラブルの原因になる
- 湿った雪は重く付着しやすい
- 大量の着雪で電線や設備へ大きな力がかかる
- 雪の重みで枝折れや倒木が起こることがある
- 倒木が電線へ接触すると停電につながる
- 強風が加わると設備への負荷がさらに増える
- 吹雪では飛来物などによるトラブルも起こり得る
- 大雪で道路が通れないと復旧作業が遅れることがある
- 広範囲で設備が損傷すると停電が長引く場合がある
- 停電すると暖房が使えなくなることがある
- 建物によっては水道にも影響することがある
- スマートフォンの充電手段を確保しておく
- 水・食料・照明・防寒用品を準備する
- 切れた電線には絶対に近づかない
ということになります。
大雪による停電は、単に「雪がたくさん降ったから」起こるのではありません。
特に問題になるのは、湿った雪が電線や樹木へ付着して重量が増え、そこへ強風や倒木などが重なることです。
また大雪では道路状況も悪化するため、設備が損傷した後の復旧作業そのものが難しくなることがあります。
一晩で大量の雪が積もる予報や湿った大雪が予想されている場合は、積雪だけでなく停電の可能性も考え、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電、水・食料・防寒用品などを早めに確認しておきましょう。
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