残暑見舞いを送る時期やマナーのすべてがわかる【完全ガイド】

【冒頭まとめ】残暑見舞いで困ったら、まず読むべき3ポイント

残暑見舞いについて「いつ送るの？」「どこまでが残暑見舞い？」「ビジネス相手にはどうする？」そんな疑問をお持ちの方、まず以下の3点を押さえておけば安心です。

送る時期：立秋（8月7日頃）から8月31日まで
基本マナー：暑さを労い、相手の健康を気遣う言葉を入れる
相手に応じた使い分け：ビジネス相手には敬語、親しい人にはカジュアルに

私も初めて残暑見舞いを送るときは「いつまでに送ればいいの？」「失礼にならない書き方は？」と悩みました。

でも実は、基本的なルールを知っていれば誰でも心のこもった残暑見舞いが送れるんです。

この記事では、残暑見舞いの時期から書き方まで、実際に役立つ情報を体験談を交えながら詳しく解説していきますね。

こんなことで悩んでいませんか？

「あれ？もう8月中旬だけど、今から送っても大丈夫？」

「ビジネス相手には敬語で書くべき？どこまでが適切な範囲？」

「LINEで送るのは失礼にならない？」

実は、こうした疑問は多くの人が抱えているものです。

SNSでも「残暑見舞いのタイミングがわからない」「マナーが心配で送れずにいる」という声をよく見かけます。

でも安心してください。

基本的なポイントを押さえれば、誰でも相手に喜ばれる残暑見舞いが送れますよ。

残暑見舞いとは？暑中見舞いとの違いを簡単に解説
1. 比較表でひと目で理解
2. 表現の違いとポイント
残暑見舞いはいつからいつまで送る？正しい時期と例外ケース
残暑見舞いの基本マナー5つの鉄則
どんな相手に送ればいい？送り先別のポイントと注意点
【シーン別】残暑見舞いの文例完全集
ハガキで送る場合の書き方とレイアウトの基本
メール・LINEで送る場合のマナーとポイント
1. メールでの残暑見舞い
2. LINEでの残暑見舞い
残暑見舞いに関するよくある質問【FAQ】
残暑見舞いで大切なのは”心を込めた気遣い”
まとめ：正しい時期とマナーで、残暑見舞いをもっと心のこもったものに
関連情報はこちらもおすすめ

残暑見舞いとは？暑中見舞いとの違いを簡単に解説

まず「残暑見舞い」と「暑中見舞い」の違いを整理しておきましょう。

私も最初は混同していたのですが、実は送る時期で明確に分かれているんです。

比較表でひと目で理解

項目	暑中見舞い	残暑見舞い
送る時期	7月7日頃〜立秋前	立秋（8月7日頃）〜8月31日
挨拶文	暑中お見舞い申し上げます	残暑お見舞い申し上げます
季節感	夏の盛り	暑さの名残り

表現の違いとポイント

暑中見舞いは夏の真っ盛りに送るもので、「これからの暑さに負けないで」という気持ちを込めます。

一方、残暑見舞いは立秋を過ぎてから送るもので、「暦の上では秋だけど、まだまだ暑いですね」という意味が込められています。

立秋の日付は毎年少しずつ変わりますが、だいたい8月7日前後です。

この日を境に切り替えるのが一般的なマナーですね。

残暑見舞いはいつからいつまで送る？正しい時期と例外ケース

いつから：立秋（8月7日頃）から

残暑見舞いは立秋から送り始めるのが正式です。

2025年の場合は8月7日が立秋にあたります。

「でも7日って微妙なタイミング…」と思われるかもしれませんが、実際のところ8月に入ってから送っても問題ありません。

私の周りでも、8月1日頃から残暑見舞いを送り始める人が多いです。

いつまで：基本は8月31日まで

残暑見舞いの期限は8月31日までが一般的です。

9月に入ると「秋の挨拶」となるため、残暑見舞いとしては遅すぎる印象になってしまいます。

例外ケース：猛暑が続く場合は？

ただし、近年の異常な猛暑を考えると、9月上旬まで送っても許容される場合があります。

特に

9月に入っても35度超えの猛暑日が続いている
相手が猛暑地域にお住まい
親しい間柄で形式にこだわらない関係

こうした場合は、9月第1週くらいまでなら「まだまだ暑い日が続きますが…」という表現で送っても良いでしょう。

私も昨年、9月5日頃に「記録的な猛暑が続いていますが」という書き出しで友人に送ったことがあります。

相手からも「確かにまだ暑いですよね」と好意的な返事をいただけました。

残暑見舞いの基本マナー5つの鉄則

送るタイミングを守る

前述した通り、立秋から8月31日までに送るのが基本です。

遅くても8月中には相手に届くよう計画しましょう。

暑さを労う気遣いを入れる

残暑見舞いの核心は「暑い中、お疲れ様です」という気遣いです。

必ず相手の体調を気遣う言葉を入れてください。

良い例

「厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか」
「連日の猛暑、お疲れ様です」

ポジティブな表現を選ぶ

暑さの愚痴だけでなく、前向きな話題も入れるのがポイントです。

良い例

「夏休みを利用して家族旅行を楽しんでいます」
「この暑さにも負けず、元気に過ごしております」

相手に応じた言葉遣い（敬語 or くだけた表現）

ビジネス関係：「残暑お見舞い申し上げます」「ますますご健勝のこととお慶び申し上げます」

親しい間柄：「暑い日が続きますね」「お元気ですか？」

ハガキ／メール／LINEの使い分け

ハガキ： 正式で丁寧。ビジネス関係や目上の方におすすめ

メール： 迅速性があり、ビジネスでも活用しやすい

LINE： カジュアルで親しい間柄向け

私の経験では、上司や取引先にはハガキ、同僚にはメール、友人にはLINEと使い分けています。

どんな相手に送ればいい？送り先別のポイントと注意点

ビジネス関係（上司・部下・取引先）

シーン

重要な取引先への季節の挨拶
上司への日頃の感謝を込めて
チーム内のコミュニケーション強化

ポイント

丁寧語・尊敬語を使用
仕事への配慮を示す
今後ともよろしくお願いしますの意味を込める

注意点

プライベートな話題は控えめに
会社の方針によってはメールでも可
送信時間はビジネスアワー内に

家族・親族

シーン

離れて暮らす家族への気遣い
お盆の挨拶として
高齢の祖父母への安否確認

ポイント

家族の近況報告を入れる
温かみのある表現を使う
健康への気遣いを強調

注意点

高齢の方にはハガキがおすすめ
子どもの成長報告なども喜ばれる
文字は大きめで読みやすく

友人・恩師

シーン

学生時代の恩師への感謝
久しく会っていない友人との連絡
共通の趣味仲間との交流

ポイント

共通の思い出や話題を入れる
会える機会があれば提案
カジュアルでも気持ちが伝わる表現を

注意点

相手の状況を考慮した内容に
プライベートすぎる話題は避ける

高齢の方への配慮

シーン

地域の高齢者との交流
遠方の親戚への気遣い
習い事の先生への挨拶

ポイント

大きめの文字で書く
体調への気遣いを丁寧に
昔ながらの表現を使う

注意点

手書きハガキが最も喜ばれる
季節感のあるデザインを選ぶ
読みやすさを最優先に

海外にいる人

シーン

海外赴任中の同僚
留学中の友人
国際結婚した親戚

ポイント

時差を考慮して送信
日本の季節感を説明
現地の気候への配慮も

注意点

日本特有の文化を丁寧に説明
現地の状況に配慮した内容に

私も海外赴任中の友人に送る際は、「日本は連日35度超えの猛暑ですが、そちらはいかがですか？」といった具合に、お互いの状況を気遣うようにしています。

【シーン別】残暑見舞いの文例完全集

ビジネス向け文例（上司・取引先）

基本文例

残暑お見舞い申し上げます

立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いておりますが、
○○様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご指導を賜り、心より感謝申し上げております。
おかげさまで私どもも元気に業務に取り組んでおります。

まだまだ暑さが続きそうですが、どうぞお体をおいとい下さい。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和７年 晩夏

ポイント

「ますますご健勝」で相手の健康と成功を祈る
「格別のご指導」で日頃の感謝を表現
「今後とも」で継続的な関係を示す

実務例

私が取引先に送る際は、最近の案件について「○○プロジェクトでは大変お世話になっております」といった具体的な内容も加えています。

▶︎ [ビジネス向け残暑見舞い文例集【コピペOK】 ]上司・部下・取引先向けの実用文例で多くの文例を紹介しています

家族・親族向け文例

基本文例

残暑お見舞い申し上げます

毎日暑い日が続きますが、皆さんお元気でしょうか？
こちらは家族そろって元気に過ごしています。

お盆休みには久しぶりに海へ行き、
子どもたちも大喜びでした。
写真を同封しましたので、ぜひご覧ください。

まだしばらく暑さが続きそうですが、
お体に気をつけてお過ごしください。

８月

ポイント

家族の近況を具体的に報告
写真などの添付で親近感をアップ
温かみのある親しみやすい表現

実務例

高齢の祖父母には、「孫の○○も小学校に入学し、毎日元気に通っています」など、成長の様子を詳しく書くと喜ばれます。

▶︎ [家族向け残暑見舞い文例集【温かみ重視】 ]親族・家族向けの心温まる文例で多くの文例を紹介しています。

友人向け文例（カジュアル）

基本文例

残暑見舞い

連日の猛暑、お疲れ様！
そちらも暑い日が続いているでしょうね。

先日話していた新しいカフェ、やっと行けました。
今度一緒に行きませんか？
涼しくなったら連絡しますね。

まだまだ暑いけど、体調崩さないよう気をつけて！

８月

ポイント

親しみやすい口調で距離感を縮める
共通の話題や思い出を盛り込む
次回会う約束などを提案

実務例

学生時代の友人には「そういえば学祭の準備、今年はどんな感じ？」など、共通の思い出につながる話題を入れています。

▶︎ [気軽に送れる友人向け文例15選【LINE・SNSですぐ使える】]で多くの文例を紹介しています。

高齢者向け文例（丁寧・配慮重視）

基本文例

残暑お見舞い申し上げます

立秋を過ぎましても、まだまだ厳しい暑さが続いております。
○○様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

この度は心のこもったお手紙をいただき、
ありがとうございました。
お元気そうなご様子を拝見し、安心いたしました。

これからも暑い日が続きそうでございますが、
くれぐれもお体を大切になさってください。

令和７年 晩夏

ポイント

より丁寧な敬語表現を使用
相手からの連絡への感謝を示す
健康への気遣いを重点的に

実務例

習字の先生には「先日教えていただいた『風』の字、毎日練習しております」など、具体的な指導内容に触れることで、関係性の深さを表現しています。

▶︎ [健康を気遣う優しい文例12選【高齢者が喜ぶ表現】]で多くの文例を紹介しています。

海外向け文例（国際的配慮）

基本文例

残暑見舞い（Late Summer Greetings）

日本では立秋を過ぎても連日35度を超える猛暑が続いています。
そちら○○（国名）の気候はいかがでしょうか？

こちらは相変わらず忙しい毎日ですが、
夏祭りや花火大会など、日本の夏を満喫しています。
○○さんにも体験してもらいたいです。

時差もあり、なかなか連絡が取れませんが、
お体に気をつけてお過ごしください。

８月

ポイント

日本の気候や文化を説明
相手の国の状況にも配慮
文化交流の要素を含める

実務例

アメリカの友人には「こちらは華氏95度（35℃）を超える日が続いています」と、相手に分かりやすい単位も併記しています。

ハガキで送る場合の書き方とレイアウトの基本

表面の書き方

宛名のレイアウト

中央よりやや右寄りに縦書き
名前は住所より大きく丁寧に
「様」「御中」の使い分けを正確に

差出人情報

左下に小さめの文字で
住所→名前の順番で
郵便番号は忘れずに

裏面の構成パターン

基本的な流れ

季節の挨拶：「残暑お見舞い申し上げます」
時候の挨拶：「立秋とは名ばかり…」
相手への気遣い：「お元気でしょうか」
近況報告：「おかげさまで…」
結びの言葉：「お体をおいといください」
日付：「令和７年晩夏」

手書きのコツと印象アップの小技

文字を美しく見せるコツ

ゆっくり丁寧に書く
文字の大きさを揃える
行間を意識する
濃いめのペンを使用

印象アップの工夫

季節感のあるハガキを選ぶ
小さなイラストを添える
相手の名前は特に丁寧に
余白のバランスを考える

私も手書きの残暑見舞いを送る際は、普段より少し大きめの文字で、ゆっくり書くようにしています。

「字が下手だから…」と躊躇される方もいますが、丁寧に書かれた文字からは気持ちが伝わるものです。

メール・LINEで送る場合のマナーとポイント

メールでの残暑見舞い

件名の書き方

「残暑お見舞い申し上げます（○○より）」
「【残暑見舞い】暑中お見舞い申し上げます」
簡潔で分かりやすく

本文の構成

ハガキと同様の構成でOK
改行を適切に入れる
署名は必ず付ける

送信時の注意点

相手の受信環境を考慮
添付ファイルは最小限に
送信時間はビジネスアワー内

LINEでの残暑見舞い

適切な送り方

個別メッセージで送る
グループではなく1対1で
スタンプは控えめに使用

文面のポイント

カジュアルでも丁寧さは保つ
絵文字は相手に合わせて調整
長文すぎないよう注意

NGパターン

グループチャットで一斉送信
軽すぎるスタンプだけ
深夜早朝の送信

残暑見舞いに関するよくある質問【FAQ】

Q1. 9月に入っても送れる？

A. 基本的には8月31日までですが、記録的な猛暑が続いている場合は9月第1週程度なら許容されることが多いです。

ただし「記録的な暑さが続いておりますが」など、時期についての配慮を示す表現を入れましょう。

Q2. ビジネスではハガキとメールどちらがベター？

A. より丁寧な印象を与えたい相手（重要な取引先、目上の方）にはハガキ、普段からメールでやり取りしている相手にはメールでも問題ありません。

会社の慣習も確認してみてください。

Q3. 結びの言葉はどんなものが適切？

ビジネス：「今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」
一般的：「お体をおいといください」「ご健康をお祈りしております」
親しい間柄：「体調に気をつけて」「また涼しくなったら会いましょう」

Q4. お返事は必要？

A. 残暑見舞いをいただいた場合、できれば返信するのがマナーです。

時期的に遅くなる場合は「お返事が遅くなり申し訳ございません」などの一言を添えましょう。

Q5. LINEで送るのは失礼？

A. 親しい間柄であれば問題ありません。

ただし、ビジネス関係や目上の方にはハガキやメールの方が適切です。

関係性に応じて使い分けましょう。

Q6. 写真を一緒に送ってもいい？

A. 家族や親しい友人であれば、夏の思い出写真などを添えると喜ばれます。

ビジネス関係では控えた方が無難です。

Q7. 喪中の場合はどうする？

A. 残暑見舞いは季節の挨拶なので、喪中でも送って構いません。

ただし、華やかすぎるデザインは避け、落ち着いた色合いのものを選びましょう。

Q8. 会社名で送る場合の注意点は？

A. 会社の公式な挨拶として送る場合は、事前に上司や総務部門に確認を取りましょう。

デザインや文面も会社のイメージに合ったものを選択することが大切です。

残暑見舞いで大切なのは”心を込めた気遣い”

残暑見舞いの本質は、相手への思いやりです。

決まり文句だけを並べるのではなく、その人のことを考えて書く言葉にこそ意味があります。

「最近お忙しそうですが、お体は大丈夫ですか？」

「お子さんの夏休み、楽しく過ごされていますか？」

「新しいお仕事、慣れましたでしょうか？」

こうした一人ひとりに向けた言葉が、形式的な挨拶を「心のこもった気遣い」に変えてくれるんです。

季節の挨拶は、人との距離を縮め、関係性を深めるきっかけでもあります。

「面倒だな」と思わず、相手の笑顔を思い浮かべながら書いてみてください。

まとめ：正しい時期とマナーで、残暑見舞いをもっと心のこもったものに

残暑見舞いについて、「いつ」「誰に」「どうやって」送るかが分かれば、もう迷うことはありません。

今回のポイントをもう一度整理

✅ 時期：立秋（8月7日頃）から8月31日まで
✅ マナー：相手を気遣い、ポジティブな内容を心がける
✅ 方法：相手との関係性に応じてハガキ・メール・LINEを使い分け
✅ 文例：ビジネス・家族・友人・高齢者・海外向けで使い分け
✅ 書き方：手書きは丁寧に、デジタルは相手に配慮して

形式や決まり事も大切ですが、一番重要なのはあなたの思いやりの気持ちです。

「暑い中お疲れ様」「体調に気をつけて」という温かい気持ちがあれば、きっと相手に伝わります。

チェックリスト：送る前の最終確認

[ ] 送る時期は適切か（8月7日〜31日）
[ ] 相手への気遣いの言葉が入っているか
[ ] 関係性に応じた敬語レベルになっているか
[ ] 前向きで温かい内容になっているか
[ ] 送り方（ハガキ/メール/LINE）は適切か
[ ] 誤字脱字がないか
[ ] 相手の状況に配慮した内容か

迷ったときの相談先

会社の先輩や上司：ビジネスマナーについて
家族や親族：親戚への送り方について
郵便局窓口：ハガキの書き方や送料について
年配の方：伝統的なマナーについて