「暑中見舞い」と「残暑見舞い」、どちらを送ればいいのか迷ったことはありませんか?
時期や表現の違いが曖昧で、失礼にならないか心配になる方も多いでしょう。
こんな方におすすめ・この記事でわかること
✅ こんな方におすすめ
- 暑中見舞いと残暑見舞いの違いが分からない方
- いつ送ればいいか迷っている方
- ビジネスで失礼のない挨拶をしたい方
- 家族や友人に季節の挨拶を送りたい方
✅ この記事でわかること
- 1分で理解できる違いの比較表
- 具体的な使い分け方法と判断チャート
- シーン別の文例とNG例の比較
- よくある疑問への回答(FAQ)
この記事を読めば、もう迷わず自信を持って季節の挨拶を送れるようになります。
1分でわかる!暑中見舞いと残暑見舞いの違い早見表
カレンダーで見る使い分け(2025年版)
時期 | 6月 | 7月 | 8月1日〜6日 | 8月7日(立秋) | 8月8日〜31日 | 9月 |
---|---|---|---|---|---|---|
使うもの | 暑中見舞い | 暑中見舞い | 暑中見舞い | 切り替わり日 | 残暑見舞い | 秋の挨拶 |
完全比較表
項目 | 暑中見舞い | 残暑見舞い |
---|---|---|
意味・目的 | 夏の盛りの暑さを気遣う | 暑さの残る時期の体調を気遣う |
時期 | 小暑〜立秋前日 (7月7日頃〜8月6日) | 立秋〜8月末 (8月7日頃〜8月31日) |
冒頭の挨拶 | 「暑中お見舞い申し上げます」 | 「残暑お見舞い申し上げます」 |
季節感 | 真夏の暑さピーク | 暦の上では秋だが暑さが残る |
使える場面 | 夏休み前、お中元代わり | お盆後、夏の終わりの挨拶 |
9月使用 | NG | 上旬まで可能 |
暑中見舞いと残暑見舞いの違いを5つの観点で比較

① 意味と目的の違い
暑中見舞いは、夏の盛りの厳しい暑さの中で相手の健康を気遣う挨拶です。
「暑い最中(さなか)だからこそ、お体を大切に」という想いが込められています。
残暑見舞いは、暦の上では秋に入ったものの、まだ暑さが残る時期に相手を気遣う挨拶です。
「秋になったのにまだ暑いですが、体調はいかがですか」という季節感を含んだ配慮が特徴です。
② 使う時期の違い(年によって変わる!)
最も重要なのは「立秋」を境界線とすることです。
立秋は年によって日付が変わるため、毎年確認が必要です。
年 | 立秋 | 暑中見舞い期間 | 残暑見舞い期間 |
---|---|---|---|
2024年 | 8月7日 | 〜8月6日まで | 8月7日〜8月31日 |
2025年 | 8月7日 | 〜8月6日まで | 8月7日〜8月31日 |
2026年 | 8月7日 | 〜8月6日まで | 8月7日〜8月31日 |
残暑見舞いを9月に出してもいい?
9月上旬(5日頃まで)であれば「初秋の候」として残暑見舞いを送ることも可能です。
ただし、9月中旬以降は完全に秋の挨拶に切り替わるため、「秋のご挨拶」として送るのが適切です。
③ 表現・文面の違い
暑中見舞いの特徴的表現
- 「暑中お見舞い申し上げます」
- 「炎暑の候」「酷暑の候」
- 「夏バテにご注意ください」
- 「冷たいものの取りすぎにお気をつけください」
残暑見舞いの特徴的表現
- 「残暑お見舞い申し上げます」
- 「立秋とは名ばかりの暑さ」
- 「暦の上では秋ですが」
- 「朝夕は涼風を感じるようになりました」
④ 送る相手・使う場面の違い
暑中見舞いが適している場面
- 夏休み前の挨拶として
- お中元を送れない相手への気遣い
- 真夏の猛暑が続く7月中の連絡
残暑見舞いが適している場面
- お盆後の挨拶として
- 暑中見舞いを出しそびれた場合
- 夏の終わりを感じさせたい時
⑤ マナーと避けたいNG表現
共通のNG表現
- 暑さを過度に強調する表現(「地獄のような暑さ」など)
- 相手の体調を決めつける表現(「お疲れでしょう」など)
- 暑中と残暑の表現を混在させること
残暑見舞い特有の注意点
- 「まだ暑い」を何度も繰り返さない
- 秋の気配にも触れ、前向きな表現を心がける
文例で見る!暑中見舞いと残暑見舞いの使い分け

フォーマルなビジネス文例(上司・取引先)
誰に:上司、取引先、お客様
いつ:立秋前後
媒体:メール、ハガキ
暑中見舞い例:
暑中お見舞い申し上げます。
連日厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 おかげさまで、弊社一同元気に業務に取り組んでおります。
酷暑の折、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
残暑見舞い例:
残暑お見舞い申し上げます。
立秋とは名ばかりの厳しい暑さが続いておりますが、お変わりなくお過ごしのことと存じます。 朝夕には涼風を感じる日も増え、秋の気配を感じられるようになりました。
季節の変わり目でございます。どうぞご自愛ください。
NG文例(悪い例):
暑中お見舞い申し上げます。立秋を過ぎましたが… → 時期と挨拶が不一致で失礼
ポイント:季節感の違いを明確に表現し、相手への敬意を示す
カジュアルな友人宛ての文例
誰に:親しい友人、同僚
いつ:時期を問わず柔軟
媒体:LINE、メール、ハガキ
暑中見舞い例:
暑中お見舞い申し上げます!
毎日本当に暑いですね。 夏バテしていませんか?
冷たいビールが美味しい季節です。 今度一緒に飲みに行きましょう!
残暑見舞い例:
残暑お見舞い申し上げます!
まだまだ暑い日が続いていますが、元気にしていますか? 朝晩は少し涼しくなってきましたね。
秋になったら紅葉を見に行きませんか? 連絡待っています!
NG文例(悪い例):
残暑お見舞い申し上げます!夏真っ盛りで… → 季節感がちぐはぐで違和感
ポイント:親しみやすい表現で、今後の約束も含める
家族や高齢者向けの配慮を込めた文例
暑中見舞い例:
暑中お見舞い申し上げます。
連日の猛暑ですが、お父さん、お母さんはお元気ですか。 熱中症には十分気をつけてくださいね。
こちらは家族みんな元気に過ごしています。 お体を大切にお過ごしください。
残暑見舞い例:
残暑お見舞い申し上げます。
暦の上では秋になりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。 おじいちゃん、おばあちゃんはお変わりありませんか。
涼しくなったら、みんなでお会いしに伺います。 どうぞお体に気をつけてお過ごしください。
使えるシーン:両親、祖父母、高齢の親戚
ポイント:健康への具体的な配慮と、再会の約束を含める
NGとの比較:高齢者には過度に心配させる表現は避ける
残暑見舞いに適したポジティブ表現

残暑見舞いでは、暑さが残る中でも前向きな気持ちを表現することが大切です。
季節の変わり目を感じさせる表現を使うことで、相手にも希望や安らぎを与えられます。
使える表現集
- 「朝夕の風に秋の気配を感じます」
- 「虫の音が涼しさを運んでくれますね」
- 「秋の足音が聞こえる季節となりました」
- 「涼風が待ち遠しい毎日です」
- 「季節の変わり目、新しい出会いも楽しみです」
- 「夕暮れが早くなり、秋の訪れを感じます」
- 「爽やかな風が心地よい季節になりますね」
避けたい表現
- 「まだまだ」を何度も繰り返す
- 「いつまで続くのか」などの否定的表現
- 暑さへの文句ばかり
どっちを送る?ケース別チャートで判断!

送る時期で迷ったらこのチャート
今日の日付は?
↓
7月中 → 暑中見舞い
↓
8月1日〜6日 → 暑中見舞い
↓
8月7日以降 → 残暑見舞い
↓
9月5日以降 → 秋の挨拶
送る内容で迷ったらこのチャート
送りたい内容は?
↓
真夏の暑さを気遣いたい → 暑中見舞い
↓
夏の終わりを感じさせたい → 残暑見舞い
↓
お盆の挨拶も兼ねたい → 残暑見舞い
↓
お中元代わりの挨拶 → 暑中見舞い
相手との関係で迷ったらこのチャート
送る相手は?
↓
ビジネス関係(取引先・上司) → 早めの暑中見舞い推奨
↓
家族・親戚 → どちらでも柔軟に対応
↓
友人・知人 → 時期に合わせて選択
↓
高齢者 → 健康配慮重視でどちらでも
間違いやすい暑中見舞い・残暑見舞いQ&A
Q1:残暑見舞いは9月でも送っていい?
9月上旬(5日頃まで)なら「初秋の候」として残暑見舞いを送ることも可能です。
ただし、9月中旬以降は完全に秋の挨拶として「秋涼の候」などを使いましょう。
Q2:暑中見舞いを送ったあとに残暑見舞いも送るべき?
同じ相手に両方送る必要はありません。
暑中見舞いを送った相手からは、残暑見舞いが届く可能性があります。
その場合は季節の終わりに簡単な返事を送ると丁寧です。
Q3:LINEやメールで送ってもいい?
相手との普段のやり取り方法に合わせるのが基本です。親しい友人ならLINE、ビジネス関係ならメール、目上の方にはハガキなど、関係性に応じて選択しましょう。
Q4:暑中見舞いを喪中の人に出してもいい?
暑中見舞い・残暑見舞いは季節の挨拶なので、喪中の方に送っても問題ありません。
ただし、お祝い事や派手な表現は控え、体調を気遣う内容を中心にしましょう。
Q5:画像やイラスト付きでも大丈夫?
季節感のある涼しげな画像やイラストは、むしろ喜ばれることが多いです。
朝顔、風鈴、海、山など、夏らしく涼しさを感じられるモチーフを選びましょう。
Q6:会社の暑中見舞いは残暑でもOK?
会社名義で送る場合も、個人の場合と同じルールが適用されます。
立秋を過ぎたら残暑見舞いとして送りましょう。
ただし、取引先への配慮から7月中に送ることが多いです。
関連リンク
暑中見舞い・残暑見舞いの具体的な書き方や文例については、以下の記事も参考にしてください
- 残暑見舞いの書き方と文例完全ガイド【最新版】
- ビジネス向け残暑見舞い文例25選【失礼のない書き方】
- 高齢者への残暑見舞い12選【健康を気遣う優しい表現】
- 特別シーン残暑見舞い10選【お見舞い・お詫び・感謝込み】
まとめ|迷わず使える「暑中 or 残暑」見極めのポイント
今すぐ使える判断基準
- 時期で判断:立秋(8月7日頃)を境界線に
- 季節感で判断:真夏なら暑中、秋の気配なら残暑
- 相手で判断:ビジネスは早めに、親しい人は柔軟に
- 内容で判断:お中元代わりなら暑中、お盆後なら残暑
失敗しない送り方
- 7月中:迷わず暑中見舞い
- 8月上旬:日付を確認して立秋前なら暑中、後なら残暑
- 8月中下旬:残暑見舞い一択
- 9月:残暑見舞いは上旬まで、中旬以降は秋の挨拶
今すぐ行動してみましょう
- 今日の日付と立秋をチェック
- 上の文例から適切なものを選んでコピー
- 相手の名前や状況に合わせて一部をカスタマイズ
- ハガキ・メール・LINEで送信
大切なのは完璧な文章より、相手を思う気持ちです。
この記事の比較表を保存しておけば、来年以降も迷わず適切な挨拶を送れるはずです。