減容化施設について調べていると、ある疑問が出てきます。
「これだけ必要そうなのに、なぜあまり増えていないのか?」
実際、ジビエの利用が広がる一方で、処理を担う施設はそこまで多くありません。
その理由を調べてみると、いくつかの背景が見えてきました。
減容化施設は全国にどれくらいあるのか
まず前提として、全国に数十〜100程度とされると言われています。
一方で、
- ジビエ処理施設(食肉用)は数百以上
大きな差があります
つまり、「食べる側」は増えているのに、「処理側」は追いついていないという構造です。
「食べる側」は増えているのに、「処理側」は追いついていない理由
①:コストが高い
減容化施設は
- 設備費
- 維持費
- 人件費
がかかります。
しかも、収益を生まない施設です。
つまり、完全に“コストセンター”
これが最大のハードルになっています。
②:処理方法が他にもある
減容化施設がなくても、
- 埋設
- 焼却
といった方法で処理は可能です。
そのため、必ずしも作らなくても回る地域もある
結果として、導入が進みにくい
③:需要が地域によって違う
野生動物の捕獲数は
- 山間部 → 多い
- 都市部 → 少ない
つまり、必要な地域が限られている
全国一律ではない
④:人手不足と運用の問題
施設を作っても
- 運営する人がいない
- 維持が大変
特に、猟師の高齢化もあり、処理の担い手不足が課題になっています。
減容化施設はどこに作られるのか
ここで気になるのが 「設置場所」です。
一般的には
- 捕獲が多い地域
- 搬入しやすい場所
- 住宅地から離れた場所
などの条件で決まります。
特定の地域に偏っているのか?
ここは気になる人も多いと思います。
「こうした施設は、特定の場所に集まりやすいのでは?」
結論からいうと、制度上、特定の地域に限定されているわけではありません
ただし現実としては
- 住民の理解が得られやすい場所
- 土地が確保しやすい場所
- すでに似た施設がある場所
条件が揃う地域に集まりやすいという傾向はあります。
なぜ“目立たない場所”に作られやすいのか
減容化施設は
- 臭い
- イメージ
- 衛生
といった理由から、あまり歓迎されにくい施設でもあります。
これは
- ごみ処理場
- 火葬場
と共通する特徴です。
必要だけど、近くには来てほしくない
いわゆる、NIMBY(Not In My Backyard)問題です。
まとめ:減容化施設が少ないのは“構造的な理由”
今回のポイント
- コストが高い
- 収益が出ない
- 地域によって需要が違う
- 設置場所のハードルがある
つまり、単純に必要だから増える、というものではない
社会構造の中で決まっている
