最近、ジビエ(鹿やイノシシの肉)を見かける機会が増えてきました。
地元でも鹿肉のメニューが出ていたりして、少しずつ身近になってきた感じがします。
ただ、ふとこんな疑問が浮かびました。
「あの大きな鹿って、全部食べているんだろうか?」
結論:ジビエとして利用されるのは一部で、多くは処理が必要になります。
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ジビエはすべて食べられているわけではない
調べてみると、意外な事実がありました。
実は、捕獲された野生動物のうち、食肉として利用されるのは一部だけです。
理由はいくつかあります。
- 捕獲時の損傷(銃や罠の影響)
- 衛生状態(回収までの時間など)
- 気温(特に夏は傷みやすい)
つまり、すべてが「ジビエ」として流通するわけではない ということです。
では、残りはどうなっているのでしょうか?
ジビエの「残り」はどうなるのか
ここで出てきたのが、少し聞き慣れない言葉でした。
野生鳥獣捕獲個体減容化施設
簡単にいうと、捕獲された動物のうち、食用にできない個体を処理する施設です。
減容化施設とは何をする場所?
減容化施設では主に以下のような処理が行われます。
- 微生物などによる分解
- 体積を減らす(減容)
- 衛生的に処理する
従来は「埋める」という方法が多かったのですが、
- 重労働
- 悪臭
- 環境への影響
といった問題がありました。
そこで、 「埋設」から「分解処理」へ
という流れの中で、このような施設が作られています。
実際にある施設の例
例えば京都の南丹市では、こうした減容化施設が整備されています。

公式サイト → 南丹市野生鳥獣捕獲個体減容化施設
ここでは
- シカやイノシシを分解処理
- 数日〜1週間程度で処理
といった形で運用されています。
つまりこれは、捕獲を“回すための裏側のインフラ”とも言えます。
減容化施設は全国にどれくらいある?
ここも気になるポイントですが、明確な全国統計はほぼありません
理由は
- 自治体ごとに管理されている
- 焼却・埋設と混在している
- 小規模施設も多い
といった事情があるためです。
ただし実態としては、全国で数十〜100前後と考えられています
ジビエ処理施設(食肉用)が800以上あるのに対し、処分側の施設はかなり少ないのが現状です。
なぜあまり知られていないのか
この施設、ほとんど知られていません。
理由はシンプルで
- 生活の裏側にある
- あえて表に出るものではない
- 都市部では関わりがない
「必要だけど目に見えないインフラ」だからです。
こうした施設は特定の地域に作られるのか?
ここで気になる人もいるかもしれません。
「こういう施設って、場所が偏っているのでは?」という疑問です。
実際に調べてみると、
- 捕獲数が多い地域
- 土地が確保しやすい場所
- 住民との合意が取れる場所
といった条件で決まることが多いようです。
一方で、
- ごみ処理場
- 火葬場
などと同じく、
“目立たない場所に作られやすい”という構造 があるのも事実です。
この点については、別記事でも整理しています。
関連記事:ごみ処理場はなぜ同じような場所に作られるのか(準備中)
まとめ:ジビエの裏側にある「処理」の問題
ジビエというと「食べる」イメージが強いですが、実際には 食べられない個体の処理が大きな課題になっている ことがわかりました。
そしてその裏側には、減容化施設のような“見えない仕組み”が存在しています。
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